12月 2009

目が丸くなったものたち。

「さよなら扇風機」というタイトルでコラムを書いた時(9/24)、電線に関しての疑問を書いていたのですが、、、、、↓

『送電線の鉄塔から、次の送電線の鉄塔まで一体どうやって電線をつないでるんだろう?とか、、、。
うちから見える鉄塔、もの凄い高い所にあるのに、一体どうやってアレつなげてるんだろう。すげー疑問。
クレーンじゃまず無理そうだし(五階建てのうちのベランダから見てもずっと高い所に電線がぶら下がってる。しかも鉄塔と鉄塔の間はざっと1キロくらいあるんじゃないかな)、かといって人がよじ上って電線を通すには重量がありすぎるだろうし(風がふいたら飛んでくね。人が)、かといってヘリコプターかなんかで工事してる所なんてみたことないし。
メンテナンスとかどうしてるんだろう。夜中にこっそり巨人が働いてるとかだったら納得できるけど』


、、、メンテナンスに関して、ついに答えを目撃してしまいました、、、、。

度肝を抜かれた(写真参照のこと、、)。

職人さんてすげー、、、。

YES.tokyodenryoku/hozzy

去ったものたち。

それから約一時間、テーブルに額を押し付けて自分の人生について考えてしまった。
時々訪れるひどい吐き気を押しとどめながら、ようやく乾いた鼻水に、深い意味を感じていた。

「お客様、ご気分がまだ優れないようですが、さっぱりしたものをお持ちいたしましょうか?」
「いや、結構。もう少しこのままにさせてくれ」
「かしこまりました」

深くお辞儀をして、タフガイのボーイは一分の隙もなく上品にまた奥に引っ込んでいった。
彼は見かけによらず繊細な心を持っているようだ。

しかし、そんなノーマルさはここではクソの足しにもならない。
むしろマイナス点である。
私はそんなもの甘ったるいものを求めてここにきたわけではない!

馬鹿め。

もっと場にあった品位ある行動を取らなくては駄目だ、小僧、、、。
ここは単なるクソだめだろう?
とんでもないもんを俺は食いてーだけなんだよ。

「ヘイ、やっぱり一つくれ。くさやとブルーチーズのミックスジュースを頼む」
「、、、、ポセイドンですね。かしこまりました」

柔らかな彼の微笑がやはり鬱陶しかった。

私が原因なのか、それとも彼なのか。
雰囲気とは、実に機微なるものである、、、、。


冷たかったテーブルが私の額を受けてすっかりぬるくなった。
まるで私の人生そのものである。

どこへ向かって、歩いてきたのだろう?

ゴミのような顔色をした斜め右に座っている女の眼球に、無言の質問を反射させた。
跳ね返ってきた答えは、もちろん濁った沈黙である。

そもそもこんな洒落た問題は、私のような矮小な人間の考える事ではないのかもしれないが。
しかしどうにもこうにも乾く事を知らない私の鼓動は、確かに、さも意味のある事かのようにトクトクと鳴り続けてきたのではないか。
何度もその音に、疑いようのない肯定を、遠回しにでも与えてきたのではないか?

誰も答えてはくれないその問いに、私だけが答えることができるのではないか??

私の欠けた左の前歯。
いつからかそこに、答えを灯す空間を見続けていたように思うのだ。

YES.body/hozzy

カントリーマーム供給率。

遅れましたが大東文化大学、大谷大学、工学院大学、宇都宮大学の皆さん、見に来てくれたお客さん、本当にどうもありがとうございました。
どの場所も待ち時間から帰る時まで最高の時間が過ごせました。
すげえ楽しかったです。
そして今回学園祭でサポートキーボードで参加してくれた高山さん、もう何年も一緒にいるかのように俺らのチームにどっぷりとけ込んでくれて笑、最後の方はタクロウとの掛け合いも満載師のごとく息がぴったりで最高でした笑。
最後の宇都宮のライブの時は、やっぱ寂しくなっちゃったなー。
けどまた一緒にできる機会も絶対来ると信じているので、少しでもスケールアップして今度高山さんに会えるように頑張りたいと思います。ありがとうございました!

そして、今月の18日は久しぶりの完全ワンマンライブ。
何が出るのかは皆さん来てからのお楽しみという事で(もの凄い期待されたらちょっと困るけど笑)、少なくとも「来て本当に良かった!」と思ってもらえるような、俺らも「やっちゃったね~!」とうまいビールが飲めるようないい時間を作り上げられるように頑張りますんで、一緒に楽しんじゃおうぜー。
楽しいよ絶対。
そしてこの日は百景ツアー以来久々、サポートキーボーディストはシーガループのツタさん。
いい雰囲気を間違いなく作ってくれるゼ。

そういや俺ずっと「学園祭」のことを「文化祭」ってライブ中のMCで言ってたけど、文化祭って高校とかでやるやつのことらしいですね笑。
まあいいですよね、このくらいはね、なんたって祭りだったんだからね。

学園祭サイコー笑!

YES.wakasan/hozzy

欠けたものたち。

なにやら厨房の方が騒がしい。

ここは有名な珍味料理店。
古今東西いろいろなキワモノ料理がそろっている。
うまい物に飽き飽きしまった私の五感は、もはやこんな奇妙な場所にまで私の精神を連れて行ってしまう。
店の看板に名前は無い。
仄暗い裏路地の、更に湿った地下の角。
立派な口ヒゲを蓄えたインド人風の男が(ターバンを巻いている)腕を組みながらすらっと立っている。
彼はいつも笑わない。

ろうそくほどの薄明かりのもと、恭しく料理が運ばれてきた。
南京虫のビール漬けである。
ゆっくりと口に運ぶ。
苦みが利いていて非常によろしい。
まさに苦虫をかみつぶすとは、このことをいうのであろう。
絶妙な情感に息苦しくなった。
悶々と舌を踏みにじるようなこの「苦み」という刺激が人の道徳心に、歴史に、成長を与えてきたのだ。

「痛み」ではなく「苦み」

心と向き合う余裕を残した責め苦である。
私は一筋涙をこぼした。

続いて、一式の器具と素材が運ばれてきた。

スポイト、すり潰し機、ボール、猿ぐつわ、アイマスク。
にんにく、納豆、カメムシ、スカンクの肛門嚢、ミント。

アメリカ人風のボーイに(やたらタフガイ)「セッティングいたしましょうか?」と流暢な日本語で尋ねられたが、断った。
自分でやるのが本物の通である。

まずすり潰し機で素材を丹念に砕いていく。
新鮮な(虫に関してはいつもここの店は生きたままだ)食材をアレンジしていくのはプロならずとも素人にとっても十分に快感な作業である。
ゆっくりゆっくり時間をかけて、丁寧に全ての素材をすり潰していく。
この時点で、もの凄い臭気に私の全身は包まれているが、こんなものではないのだ。私が求める「匂い」という物は。
十分に液状化した素材たちを一滴残らずボールで混ぜ合わせる。
いい色だ。
涙をこらえて、きつく猿ぐつわをくわえる。
言葉はもうでない。
スポイトで液状化した料理を慈しむように吸い上げる。
アイマスクをを装着して鼻から息を吸って、ぎりぎりまで深く吐ききる。
そして鼻腔にスポイトを挿入し、一気に料理を流し込む。

およそ30分間、悶絶を続ける。

吐く息は臭く、吸う空気も臭かった。
涙はあふれ続け、何のために涙が流れるのか解らなくなった。

YES.spuit/hozzy