4月 2012

ルノテック。

『10分で完成!組立 天体望遠鏡 クレーターもくっきり!』

って1500円くらいの学研の教材みたいな望遠鏡を30分かかって組み立て、金星がちょうどよく輝いていたのでのぞいてみた。

予想通り金星はさらによく輝いて見えるだけで笑、その丸いであろう姿はこんな安物望遠鏡じゃ捉えきれなかった。

けれど月は見えましたよクレーターがちゃんと!
うたい文句通りでほっとした。
ちゃちい装置でも見えるもんなんだな。

よく歌詞とかに「月」をだすくせに今日までクレーターなんて見た事なかったんだよ。
どうよこのエセ月マニアぐあい。

しかしなんつーかやっぱ月をみてると、心安らぐ部分と血がたぎるような隅っこの部分が酔いどれ合って、むーん、とこっちの感覚をねじ曲げてく気がして、無視できないのよねやっぱ。こないだは太陽すげえって思ったけど、月は消えない引っ掻き傷みたいだ。

満月には事故も増えるだろう。
狼男も暴れるだろう。

なんたって海ごと引っ張ってんだから、パワーがパネェ。

脳みその中身だって傾いちまうだろう。

そこでできた頭蓋骨内の隙間が、空洞が、つまりはどんな小さくとも、むなしさの正体だ。

その空洞を埋めるために人は、夢を見るか、酒を飲むか、体を求め合うか、月をまた眺めて光でそこを満たすのだ。

つまりは月に支配されたこのわたしの生態。

サンゴもある満月の日、産卵を開始する。

空洞に耐えきれず、空っぽすべてにむかうのだ。

めくれあがったその瞬間、反転した空間が、命の誕生になる。

奇跡の反転。

非連続の連続。

月のクサビは何よりも深く硬い。

えせ月マニアが語りだすと、こうなるのは、脳みそが傾いてる証拠だ。

隙間の空気の放出を待っている。

抜けない空気があくびになる。

もう曇って月も見えない。

ありがとう10分望遠鏡。

おやすみ引力。

YES.hoshinotechousha/hozzy