藍坊主 | Column
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藍坊主

Column

かえるのうたが。

前回のコラムの話をこないだなんとなくユウイチとうちのスタッフとしていたら、

「その文章、事務所にスクラップしてたぶん保管してあるよ」

と、マネージャーがポロッと、、、。

「では」

とそのブツを写真に撮って送ってもらいました。

微妙にシュールだね。

雑誌名のところだけ意図的にフォトショで線引いときました。
一応なんかさ、笑。

YES.gero/hozzy

きこえてくるよ。

そして俺がフェードアウトになった記事も発見された。

どうやら同じ雑誌で展開していたようでした笑。

イイネ。

横隣や、上の方にはまともな美しい文章がある。
その中に並ぶこの現象の対比感!!

そしてさいごの下のほう、編集部注のところを是非見て欲しい。

なんともまあ「クラゲ」につながっちゃってましたあ。

ドン、シンク、フィール。

まさに絶望的。

故に

開放的。

YES.think/hozzy

成長なのか喪失なのか。

PCの自動配信のメールを削除しようとフォルダの中身を整理をしていたら、昔のメールがよくよく目について気になってしまった。
どんなメールのやり取りをしていたんだろうって、
始めのほうの送信欄をみてみた。

したら、

どうやら当時俺はずいぶん必死に攻めたかったらしい笑。



『こんにゃく、にんにく、筋肉痛。ニョッキを片手にフリーズドライ。月の影からこんにちは。イエス!ブロークンフラワー(映画)。あたたかい風に吹かれて、湿った空気を吸い込んで、去年の今頃は何やってたっけ(五月頃)?って、さっき思い出そうとしたら、目の前で星が弾けた。体の芯に重力×3くらいの負荷が加わって、鼻の奥では鋭い嫌な匂いが広がった。暗黒魔人に首輪でつながれて、四つん這いにされてた記憶がフラッシュバック。額にできた擦り傷から木の芽が生えて、空に向かわず自分の中に伸び続ける感触。ドラッグなんかやってない。なのに体がバラバラになっていく夜明け前。おいおい、世界はなんて嘘つきなんだ、って何度も手のひらで顔を覆った夜明け後。はっはっはっはっ、茹でたばかりの卵みたいな部分はどろどろに溶けて腐ってしまったぜトンビさん。ろうそくの炎がただただ愛しく思えるのは、マリブリキュールのココナッツ臭がサンオイルなんかよりもずっと自分を守るのに役立つように思えたからだ。緑色のフィールドには枯れ草が混じってて、茶色のスタジアムには緑色の帽子が風に舞って飛んでいた。菜の花に戯れる蝶、春と一緒に死んでいく綿毛。 小さな小さな渦に頭を突っ込んで、窒息しそうになっていた一年前、その位からまた何本か音楽の糸を拾いました。「ハナミドリ」聴いてください、最新アルバムです。』

って、2006の5/2に当時のマネージャーに送っていた。

これ多分フリーペーパーか雑誌の原稿依頼の文章です。

ううん、
プロモーションでこれは随分かましてるな、今思うと。

どなたか見た方いますでしょうか笑?
多分問題ありで載らなかったと思うけど笑。

メールのタイトルも、
「これで問題なければよろしくお願いします」ってなってたから、多分突っ込まれるっておもってたんだろうな。

実際、これじゃないけど、以前某雑誌でコラムを書かせてもらっていたのだけど、ある原稿を強引に相手方に突っ込んだ結果、次から俺のコーナーなくなってたからね笑。なんか最近お声がかからないなーと思っていたら、消えてましたあ笑。多分上の文章書いたのとおんなじくらいの時期だった気がするなぁ。

難しいですね。
自由にやろうとするとカドがたつし、しっかりやろうとするとだったらやんないほうがいいんじゃないかって気になっちゃうし。

他にも意味不明なメールがいっぱいあって、なかなか楽しませてくれました。
結局誰の目にも触れることはなかったおもしろグッズの構想を友達のデザイナーと練っていたメールとか。
キャッチーじゃなくて受けないこと必至なアイデア満載。
楽しそうでした。

意外に色々忘れてゆくもんです。

世界はあまりにも未来にむき出しすぎる。
精一杯生きようとすると、忘れることも多くなるみたい。
なにがいいのか、わからなくなるときがありますよね。

大人ってなんだろう。

YES.mail/hozzy

雪の日。

は ふへほ
 しすせそ
さ すせそ
ばび べぼ
ら るれろ
な ぬねの

やい えよ
か くけこ
 ぎぐげご
はひ へほ
らり れろ
やいゆえ 
らり れろ
だぢづ ど
さし せそ
なにぬ の


あい えお
らりる ろ
さ すせそ
あ うえお
 にぬねの

ぱぴぷ ぽ
た つてと
 きくけこ

 ぎぐげご

はひふへ 
さ すせそ
あ うえお

YES.snow/hozzy

素敵すぎるおじさん。

サティのジムノペディ。

何度聴いてもしみてくる。

染みてくる。

ではなくて、

しみてくる。

染みてくる≠しみてくる。

ひらがな表記がぐっとくる感覚であります。

「染みてくる」だと違うのです。

この違いは重要であります。

ちなみに画像のうさんくさい描写をお許しください。

ノリって大事じゃん。
サティ描いてみたら、ずいぶん遠くなった笑。
まあ、いいよね。

本人の姿形は本来音楽には関係ないのだから。


サティのおじさんはわしの最も崇敬する作曲家のうちの一人。

だって、飛んでるんだもの。

壁を爆破しようとしてるんだもの。

しかもポップなんだもの。

しかもすっとんでるんだもの。

いかれたおっさん具合が最高なんだもの。


いつもおんなじかっこしてたってのも共感できる。
俺もできるだけおんなじかっこでいたい。
ころころ変わりたくない。
流行なんて一度も勘定にいれたことはない。
だって面倒くさいんだもの。
いいポリシーをもっていたい。
しんじられるもの。
自らを肯定できるものを。
だって好きなものはもう明確にあるのだから(この年になってやっと)。

もう4年ぐらい春秋冬(夏以外)着ているロングシャツとか平気で着続けている。
ぼろぼろになっても絶対毎年着る。
買った店の店員さんにそのぼろぼろを見せるために着ていく。
靴も穴があいてても履いていく。
だって好きなんだもん。

そもそも服は、自分が気持ちいいのがいい。
気分がのるものがいい。
穴が開いても、全然問題なく着てしまえるものがいい。
多少高くても、ピンと着たらそれを着てしまえばいいじゃんYO!
そのあと俺は飽きるまで(おそらくマジでボロ布になるまで)それを着続けるだろう。
なぜならそれが好きだからだ。

女子の服のデザインの豊富さに男子である私は憧れる。
男のバリエーションに比べたら女子のバリエーションは10倍くらいあんじゃない?(言い過ぎかな笑)
ぶっちゃけうらやましい。
いいなって思うものが女ものにある時が悔しい。
俺は女性ホルモンがもりもりでてる人間ではない。
ヒゲもたくさん生える。
だけどデザインがいかしてるのは女性もののほうが圧倒的に俺は共感できる。
自由度が高いですよね。

まあ、文句言ってもしょうがないけど、要はエリックサティの徹底した自己完結力に憧れを抱いてしまうわけです。
俺は俺、的なスタイルね。

きっと俺は好きな服はこれからも変わらない気がするし、言動や言葉の発し方もたいしてもう変わらないんだろうな、って気がしてきてる(過去のコラムを改めて眺めてみても)。
変わり続けていく良さと、固定してその形を深めていくよさ、相反するこの形を藍坊主的にアオボウズっていきたいですナ。

俺たちは、まだまだどこまでもいける。
小田原は異様に懐が深いんだよ笑。
だって山と川と海がある。

山川海ボウズというおっさんも仲間にいる。

底はまだまだ見えないぜよ。

YES.satie/hozzy

こぼれていったものたち。

青年は泡になった血を気にすること無く垂らしている。
こちらをじっと見ている。
笑っている。
温かく微笑んでいる。

青年は口を大きく開け、唾の混じった血を左手に持ったグラスに吐き出した。
視線はずっとそらさずに私に固定されている。
いかにも意味ありげな表情を視線に宿しながらにやついている。
グラスの側面にピンク色の液体がへばりついていった。

私の金的攻めに崩れ去っていたタフガイのボーイが、いつのまにか消えていた。
あれだけ悶絶していたのにどこへ行ったのだろう。
すると頭痛がしてきた。
始めは脈拍の4分の1程度のペースで、それがだんだんと早まり2分の1、そして脈拍程度、次第に2倍に、気づけばテンポは点ではなく線になり、

___________________________________________________________

と、頭蓋骨に巻きつくように痛みが締め付けてきた。
ぎゅうぎゅうぎゅうぎゅうと骨を砕く勢いであった。

「お客様、フレッシュピンクジュースでございます」

タフガイが目の前に立っていた。
先ほどのやりとりなど全くなかったかのようにそこに立っていた。
表情のどこをとっても無理をしている、もしくは敵意を私に抱いている色はつゆほどもみられない。

「なあ、あんた俺を殴りたくはないのかい?」

びっくりしたようにかれは答えた。

「お客様、どうなされたのですか?!私どもに不手際がありましたらお申し付けくださいませ、、、」

「いや、もういいや。なんでもない、、、、」

彼はやはり脳みそまでもが筋肉だったのだ。もしくは徹底的にこの店に心酔しきっているのだ。透明な幻想に頭までどっぷりつかっているのだ。もう放っておくのが賢明なのだ。

「、、、、ちなみにこのジュースはなんだい?」

「はい、私どものコック見習いが体を張って作りましたあなた様のためのスペシャルジュースでございます」

「、、、、この歯もそうなのかい?」

私はアロンアルファでくっつけた前歯を指差してきいた。

「はい、その歯でお客様の欠けた部分をわずかながらでも埋めて差し上げたいとの僭越ながらわたくしからの発案でございます。料理長に掛け合い本日ようやく実現いたしました」

「さっきの青年はそれで歯を折られたんだね」

「左様でございます。彼は見習いですので」

この席に着いた時の、厨房からの妙なざわめきはどうやらこのことが原因だったらしい。
私は歯をコツコツ叩いて聞いた。

「、、、、彼は私を恨んでいるんじゃないか?」

タフガイは無風の湖のように静かに笑った。

「とんでもございません。彼のあの顔をご覧になりましたでしょう?決してお客様を恨んだりなどはいたしません」

「そうか、、、」

私の心は急速に冷めていった。
頭痛もさらに増していった。
わかりやすい展開に興ざめ甚だしかった。

狂気とは何なんだろうか。

言っておくが、私が今身を置いている光景は、全く狂気でもなんでもない。
クソめしを喰らう行為、自らを削り取り提示する行為、意味ありげににたにたと不気味に笑ってみせる行為、暴力にその片鱗を求める行為、そのあとのいかにも正常然とふるまうような行為。

それら全てはおもちゃである。
PSP的である。
面白いが、実に、リアルからはほど遠いものである。
わかりやすすぎるのである。
だから、みんな安心するのである。

どいつもこいつもそれらしく芝居ってるのである。

本当の狂気というものは、発現などしないものである。
世界の空気に決して触れないものである。
外界との皮一枚を隔てて内側にうごめくものである。
その皮が振動となり形を変えて相手に不穏を与えるものになるのである。
他人にはその本体は決して届かないものである。

そしてわかりやすく狂気性をまとうものは、皮の外側であらかじめ拵えられたただの欲求にすぎないものである。
内側のどうしようもない衝動を、他人と自分とのこの世界にどうにか進出させるための故意的行為に過ぎないものである。
無意識的であってもだ。

我々は、共通することをいかにも必要としている。
共有することに全力を傾ける瞬間が、ほぼ全ての社会性を貫いている。
求めるよりも前に社会に求められている。
社会とは、無人の有人的空間である。
特定の誰かがつくりあげてるものではない、いつの間にかあんたが参加しているものだ。

その巨大な力はわたしに共通を求める。

共有を求め続けてきた。

そこにおいて、本物の狂気が皮を通過する隙間など、ほんらい一分たりともないのである。


しかし、

それを打ち破る人間たちが現に存在するという事実が実際的にあるのだ。
皮を突き破って、そのまま己を発現する人間たちがいるのだ。

模倣ではない自己実現。

鎖を外した生命性。

ひかりをはなつものたち。

それは現実世界では通用しない非:人間的なものと見なされる。
マジョリティーが実権を握るのが現実世界だからだ。
多数が正しさに結びつくのが正しさの原理だからだ。
社会はそんな人間たちを心底恐れている。
本物の狂気におびえている。

そう言う意味では、この店も所詮お遊び、素人狂人たちの戯れに過ぎない。
狂気に恐れを抱く小心者たちが、恐ろしさのあまり自らをすすんでその空気の中に身を置く、自己防衛本能に素直なクソども、金を多少持ったビビリどものサロンにすぎない。

血を吐いた青年がこちらを見ている?

笑わせてくれるな、ハリウッド映画もどきめが。

展開に、わかりやすさは重要なファクターではあるが、そんなものはここの料理以上に吐き気を催す代物である。

私はそれを知ってここへ来たのか?
わざわざそれを確かめるためにここへきたのか?

答えはノーだ。

私はまた、さっき述べたようなビビリの中のただの一人に過ぎないのだ。
ぶっちゃけ怖いのだ。
ある時突然、皮の内側の暴走が私の精神を粉々に砕くのではないのかと、
、、、、、、怖いのだ。

だから変態料理を食べ、変態ウェイターをいたぶり、変態を装う自分を、しっかりとこの現実の座標軸に『先進的変態』として定めておかなければならなかったのだ。

ただの変態では弱いだろう?
先進的でなければ、いつか狂気に喰われてしまう。
私の中は、いつも脅威に満ちている。

シュールだって何だっていい。
狂気は発現するものではない。
潜み続けててゆくものだ。

私はコック見習いの青年の渾身のジュース、「フレッシュピンクジュース」を、くっつけた歯に転がしながら舌の奥で味わっていった。

YES.cabernet/hozzy

ほのめかさしてものたち。

ちなみに、ニューアルバムに入ってる『創造的進化』はシータムン2のことです。
このタイトルはベルクソンの四大主著の第三番目『創造的進化』から拝借いたしました。
現在絶版ですが2年前くらいに中古で買いました。
ツアー中に読んでました。

『氷に似た感応』は1年くらい前ここのコラムでもリアルタイムで報告してました。
アルバム「ソーダ」に入っている『水に似た感情』のリメイク版です。
しかしほぼ原型は留めていません。bassだけなんとなく残ってる感じです。
第二次思春期って感じです。
固まっていった現実です。ミズカネってます。

『おいしいパン食べたい』は去年のツアーの大阪で弾き語りした曲が原型です。
先日なんばハッチでライブをやって、凄い思い出しました(キンダマありがとうございました)
なくなっていくものに関しての曲です。
あの日の俺の弾き語りだけじゃぼやけていっただろう全部が、バンドの音で完璧になって入ってます。

『いわし雲』はすごおく元気がでるヨ。

そして、酔っちゃったので今日は失礼します。
ビバ温泉。

YES.baba/hozzy

つながったものたち。

『ミズカネ』の情報とうとう発表になりました。

毎度、生粋のリスナーであられるみなさまには、多大なる忍耐を負わせてしまい申し訳ありませぬ。

最高傑作できちゃいました笑!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

このアルバム、マジでおれは思い残すことはねえ。
ぶっけちゃったよコレはもう。
藍坊主のおいしいとこがここに詰め込まれたよ。
もう知らねえヨ。

約2年ぶりだけど、5年ぶりくらいのインパクトが詰まってると思う。

つーかインパクトもそうだけど、なんつーかちゃんとラストにずっしりしたものが残ると思うのです。

頭も、感性も、そのときの空気感も、俺たち皆で全部使って完成させた。
間違いなくあなたを満足させる自信がある、たぶん笑。

聴いてみてからじゃないとわからないことだらけだと思うけど(そりゃそうだ)、2月まではまだ時間があるからもうちょっと想像しながら待っていて下さい。
なんつっても新録が9曲も入ってるからね。

それに待ちきれない人は、特設モバイルサイトに新曲のライナーノーツ(一曲一曲のメンバーによる解説)が徐々にアップされていくと思うのでそれをチェックしてみて下さい(いつアップするのかは俺もわかりませんが気長に笑)。
ツタヤでもスペシャルなCDがレンタル限定で後日置かれるみたいです(新曲入りです)

そしてミズカネCD初回版は特典で今までのPV全収録されるってんで(初ジムノ入り)、はっきりいって超絶ぶっこみまくってます。
音楽愛してなきゃできねえよコレ。
藍坊主スタッフの狂熱を皆さん是非受け取っていただきたい。

もっとコアなこと書こうと思ったけど、あんまいらねえやな。

最期にジャケの原画の一部をアップして今日はさよならです。
これ描くのに一年以上かかったんだぜ、、、。
CDのデザインは今回もコアグラフィックの石川さんと藍坊主でつくりあげました。
歌詞カードのとことか、彼女の感性に皆さん是非沈んでほしい。
目で見てもサイコウよ。
ミズカネの生き生きとした姿を楽しみにしていて下さい!

YES.suigin/hozzy

くさらないものたち。

歯になっていった。

あらがう術も無く、吸い込まれるように私は歯になっていった。
レンズの一点に集中する緊張感、ズームどころではなく、そのものに取り込まれるような青黒い鋼鉄の予感。
それはやがて白昼夢に変わっていったようだった。

『ねとねとねとねと』

『ねこねこねこねこ』

『ねっしーねっしーねっしーねっしー』

ネッシーすげえ。

巨大な湖にたゆたう波紋の謎、原因、風のない日に起こった不安の兆し、原因、恐竜がまだ生きていたらなんか夢がある、原因、誰もが抱える見えないものに対する圧迫感、原因、それが古代の生物だったらこっちはなんかちょっとまだ支配的思考になれる、原因、だってぼくたち文化人だし、原因、最先端的自負、原因、イギリス、原因、その歴史派手さが、原因、世界共通語の旗手、原因、ビートルズすげえ、原因、ネス湖はイギリス、原因、淡水に潜む身近さ、原因、理由が無ければ生きていけない僕たち、原因、いつまでも人の形を保ってられると思っている僕たち、原因、ふとした瞬間を知らない僕たち、原因、日常は解体の上に建っている、原因、歯になったらよくわかった、原因は原因なんかには到底なれないのであった。

いつだって私は、時間の限界に接している、
原因など追いつかない所に、解体しながら突き進んでいる、
否、
砕けちりながら今この瞬間の自分を形成している、
そして知らぬ間に、変態料理を求める日常に到達している、
気がつけばウェイターに嫌悪を覚え、その気概を抱えたまま水を頼んでいたりする。

____________________________________________________________________________

いいこ、、、いいこ、、、いいこだねぇ、、、。
こっちにきてわらってほしい。
____________________________________________________________________________

歯に吸収されたのは、結果的に私であったかもしれないが、そこに私はいなかった。

だって歯だったんだもん、、、、。



「これはどんな冗談なんだい、君」

「Bウォーターでございます、お客様」

「、、、、ほう」

なめやがって。

私はどうやら勘違いをしていたようだ。
この店の接客は、先ほどからこの店のあり方にどうもそぐわない。
私にも我慢の限界というものがある。
当然これには暴力が併発する恐れがある。
また屁をこいた。
その音が素晴らしかった。
だからタフガイを思い切り殴った。

しかし彼はビクともしなかった。

「、、、、お客様。あなたはどうやら勘違いをなされているようでございます、、、」

「きぇい!!!!」

タフガイの股間に膝蹴りを決めてやった。

「ぐはっっっ!!!!」

さすがの奴もこれにはグラリときて白目を剥いた。

「うぅぅ、、、あなたは、、、、何をしにここへこられたのですか、、、、、、」

「自問自答」

最後の一撃を最高のタイミング、角度、強さでキめた。
タフガイは実に無念そうな表情を滲ませながら、ケツを突き出してそのまま崩れさっていった。
店の客はみんな知らん顔でクソみたいな料理を神秘とでも言うような眼差しで喰らい続けている。

グラスには歯が沈んでいる。
私はそれを、しぶしぶ欠けたとこにアロンアルファでくっつけた。
それがタフガイへのせめてものハナムケである、となんとなくそんな気がしたからであった。
実際、すっきりとして清々しくなてきている自分が軽薄に感じられて嫌であった。
それに、もうすぐ店の表に立っていたターバンの男(たぶんインド人)が私のもとへやってきて制裁を加えにやってくるだろう。
私は、たぶんぼこぼこにされるであろう。
歯なんて全部なくなっちゃうかもしれないであろう。

それで、いいのだ。

にんげん、だもの。。。。

二人の偉人の言葉が私の脳裏を通り抜けていった。

さいこうのきやすめダモノ。

ね、私はただ、突き抜けたかっただけなのだ。
変態ではないくせに、変態をしてみたかっただけなんだもの。
虫なんて全く食べたくなかったんだもの。

ああ、すごい、ぜつぼうかん。

ひらがなで、ぜつぼうかん、が、ぴったりだもの。

そうしたら、

ちら。

ちらちら。

ちらちらちら、、、。

じいいいいっ、、、、、、、、、、、、、、、、、。



厨房からこちらを窺っているひとつの視線がある。

なんか空気が少し穏やかだった。

口から血を垂れ流した、一人の青年の姿がそこにはあった。

YES.dry/hozzy