藍坊主 | Column
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藍坊主

Column

ヴィルス。

14000年くらい前。

博士と助手がいた。


「博士!この機械はなんなんでしょうか!!」

「うーん。きみに言ってもわからんだろう」

「そんなあ、博士、教えて下さいよ」

「まずは君、顔を洗ってきなさい。涎が乾いてかぴかぴだ」

仕方が無いので、私はじゃぶじゃぶ洗いました。


「博士!つるつるのぴかぴかです!この機械の用途を教えて下さい!」

「ごっごっごっごっごっが、むふー、ぁんがっ!!」

「博士!息を吸いながら喋ってはいけません!!」






食物触媒機「ピノコ」

世界の食料事情を一変できる画期的発明品である。

わかりづらいであろう。

こういう感じだ。


まず手のひらサイズの「ピノコ」を量販店で買い求める。

一個24800円。

高い。

だが、まあ待ちたまえ。説明を聞けば納得いただけると思う。


まず、ピノコは生体ではない。

ナノテクのナノテクのナノテクを使ったハイパークリエイトな、ウルトラバイオ機械である。

しかし、見た目は本物と見間違うほどたくましいキノコそっくりであるし、栄養価も非常にたかい。

栄養価?

そうなのである。

ピノコは機械でありながら、人間の細胞の奥の奥まで入り込み、人間の形成に必要な栄養素の役割を果たすことができるのである。

なんといっても半端ねえナノテクである。

既に、無機物だ、有機物だ、なんて領域はとっくに越えてしまっているのである。

理論的には通常の食物を食べるよりも、栄養素の吸収率が高く、その成分が有機物と比べて不必要に破壊されることもないため、人間の生命維持にはより効率的であるさえ言える。

なんといってもハイパーナノクリエイティブな発明品なのであるのだから。


さて、ピノコの使用方法だが、

ピノコは無限に増え続けるため、慣れるまでは少しテクニックを要することになる。


1、各家庭で必要な分が収まるだけの入れ物を用意しよう!

2、そこにピノコを置いて、スイッチを入れよう!

3、あとは、ライトが当たる場所に数分間置いておこう!

4、モコモコし始めたらタイミングよくライトを点滅させよう!


これだけ守れば、ピノコはどんどん増えていく。

そんなことをしているうちに、ほら1個。ほら3個。ほらほらほらほら、あっという間に25個。

驚異的なスピードで、ピノコの子供「小ピノコ」が増え続けてゆく。

後は、その小ピノコをひとつ取っ捕まえての背中に付いてるメニュー画面のボタンを押せばよい。

ステーキ、みそ汁、白菜、チャーハン、何の味にもなってしまうんです奥さん。

ほら齧ってみればわかりますよー。

おしいですねー。

もうキッチンいらずのレンジいらず。

ボタン一個でハイ出来上がり!!







大売れ。







100年後、キャベツが世界から消える。


というか、全ての食物が姿を消した。

それは有機食物摂取文化が完全に地球から消滅したことを意味する。

有機食物、つまり野菜やら肉やらは、人間によっては補食されることがなくなったのである。

豚も、牛も、鳥も、家畜全般は言うまでもなく、ジャガイモ、人参、キャベツに、茄子、米に、小麦に、魚介全般、

我々人類が食料としてきた生物対象全てが、この時代に於いては、観賞用、もしくは地球全体の環境維持のための基盤エネルギーとしてのみ考えられるようになっていったのである。

肉の無い生活。

なんと軽やかな時代だろう、と老人たちは呟いた。

メカニカルキノコ、ピノコ万歳!!

誰もがこの革新的な食生活を、始めは少し戸惑いながらではあったが、最終的には深く賛美し、受け入れていった。


ネオ環境保護団体「プリンキピア」の第3代目統領K氏は語る、

「長い長い環境補食鬼畜文明との闘争の末に、ようやく我々は世界から一杯の水を差し出されるに至った。しかし、まだまだこの水を我々は飲み干すわけにはいかない。次の世代、その次の世代のためにこの一杯の水を、微々たるものではあろうが、未だ届かぬ不毛の大地に撒こうではないか。我々人類が犯してきた重大な罪が、それこそこの一杯の水を飲み干すことによって再び枯れてしまわないように!!」

過激な団員たちの中には、文明そのものを徹底的に排除しようとするグループもおり、彼らは「ピノコ」も文化的生活も放り投げ、雨水のみで生命維持を努めるよう主張していったが、結局実践していった彼ら自身が根こそぎ餓死と言う結果になり、16人が犠牲となった。

ところが、彼らの徹底したイデオロギーは、思わぬところで特に若い人々の心を強く打ち、彼ら16人は、若者たちによって聖人に祭り上げられた。

現状に不満をもつインテリボウズ共はこぞって「ピノコ」を放り投げ、その聖人たちの後を追うように山野に駆け込み、そこから先、誰一人行方がわからなくなった。

森の中心に還ったのであろう。

息子を行方不明者にもつ、ある淑女は語る。

「ええ。骨が無ければ、叱ることも抱きしめることももうできないじゃありませんか。息子をここに返して下さいと奴らに言いたいです。何が環境保護ですか。私たち取り残されたものたちの精神的環境はあの日から破壊されたままです」

この事件が与えた傷跡は未だ深い。


しかし、そのような思想的混乱も背景にありながら、やはり一般的には「ピノコ」は革命的に人々の生活を向上させたと言って良いだろう。

まず、ピノコ食に変わってから人類の平均寿命が飛躍的に伸びた。

やはり科学的論理が推測した結論は正しく人体に作用し、癌などの細胞に関する異常分裂は確実に減少しはじめた。



細胞を形成する有機体がアナログであるとするならば、ピノコの形成する細胞はデジタルである。

有機体にはひとつとして同じ形態のものはありえないが、ピノコ細胞はどれも確実にオリジナルのコピーによって形成されている。

このオリジナルとは、いうまでもなく我々の個体性を決定づけるスーパーDNAである。

スーパーDNAとは、よくわからんが、我々の個体性に深く関係する、DNAをスーパーにした感じのすごいやつである。

その確実なオリジナルなスーパーを、ナノピノコは見つけ出し、その形態を完全複写してひたすら分裂しつづける。

よって、細胞分裂による形態異常ということが論理的に起こりえないのだ。


しかし複製能力といっても、やはりデジタルにも限界があるため、当たり前だが人々は永遠には生きることはできない。

長く生きたいなら、ひたすらピノコピノコピノコ、ピノコを摂取しまくるしかない。

ピノコ祭りが今日も、各地で起こっている。



そして120年後、人類が地球から消えた。



人類は全てデジタル式生命体となり、言うなれば命を持つ機械、非常に精密で複雑な構造をもった機械へと変化していった。

これは確実なる進化である。

120年の歳月をかけて、有機体と無機体とが入れ替わり、恐るべきバランスを保ちながら人間は完全なる二進法構造体へと変化したのである。

神が創造したと言われる生命に、人類が創造した数学的理論構造がエレガントに融合した。

正に奇跡の現象である。

そしてデジタル人間たちは、唐突に理解したのであった。


「もうコレから先、予測不能な事態など何一つ起こらない。全ては一筋にのびた道のうえ。我々は、我々の意志も必要なく、ただ決まった方向を辿ってゆくだけだ」

「これは、光だろうか、闇だろうか」

「そんなことを問題にするのは、前人類のみである」

「我々は知っている。選択肢などどこにもない」

「ゆこう」

「さあ、意識を消せ」

「無になるのだ」

「無を消すのだ」

「はあああああ」

「ピピピピピー」

「ぷ」


こうして進化したピノコ人間たちは、もう喋ることもやめ、悩むことも悲しむことも無くなり、ただひたすら決まった方向へと生命を運ぶ、純粋な生命体へと飛躍したのであった。



思考するということは、迷うということである。

本来ならば一つの流れである生命活動に、思考は隙間を作る。

思考は、行動と行動の間に、ナイフを突き立てる。

それは、様々な障害を生み出してきた。

これは前人類にとって実に重い足かせであり、その重圧は己の命さえ脅かし続けてきた。

だから、人々はあまりの重さに耐えかねてそれをうまく偽装した。

思考するということを、「思考できる素晴らしさ」という美しい響きに作り替えていった。

この素晴らしさこそが、人間の本質だとでもいうように。

人間らしい愛情や、人間らしい利発性、数々の発明を生み出す創造力に、失敗から更なる向上を生み出そうとする行動力。

この思考という重い重い足かせを前人類は「知性」と呼んで、他の生物たちより自分たちを上位に置くことで、うまく己自身を納得させようとした。

そうすることによって事実全世界を支配したのだが、結局最後まで人類が支配できなかったものがある。

人類自身である。

ご自慢の知性は、最後まで自分自身をコントロールすることはできなかった。

生命活動の隙間にふと起こる思考などに、生命活動そのものを把握することなどどうしてできよう。

視界に、決して自分自身の眼球が直接映らないのと同じことである。

この眼球で、この眼球を見ることは決してできない。

人類はひたすら人類自身を恐れ、思考はひたすら無尽蔵の不安を、恐怖を、ありもしない穴蔵から引っ張りだして更なる思索を繰り返していった。

喜び、快感、幸福、安心感。

その背後に無限に広がり続ける

悩み、苦しみ、不安、絶望。

「人間らしさ」と美しくうたわれた知性はありえないほどの狂気をはらんで、何度も何度も何度も何度も、同種間での殺し合いを、命の奪い合いを繰り返していった。

決して治まることの無い、本来空虚であるはずの場所から生まれる対立。

人種という、「人間らしさ」の感性が生んだ創造的境界。

資本という、「人間らしさ」の向上性が生んだ強制的集団催眠。

戦争、紛争、闘争、抗争。

最終的な全人類の最重要問題は、すべて知性から、美しい「人間らしさ」から生まれてきているのである。

その響き続ける産声を根こそぎ黙らせたのが、ピノコという、人類がついに触れることができた、知性の、知性による、知性のための、完全自己破壊装置である。

生きながらにして、細胞の奥の奥から機械になる。

不安も、争いも、迷い、恐怖も無い生活。

これこそが、唯一完全なる、人類の総合的救済の道に他ならない。

無言になった世界には、常に流れ続けるであろう。

巨大な、雪崩のような、洪水のような、稲妻のような、博士が鳴らす轟音が、、、、、、、、

博士が鳴らす、いびき声が、

博士がたらした涎といびきが、部屋中の窓をしびれさせていた。







「博士!気づいたら眠っているじゃないですか!起きて下さい」

「むん、、?」

「博士!僕はよくわかりました!」

「あぁ、、何がだねヘポイ君、、、ん」

「博士!涎をふいてください!」

「ああ、、、、、ありがとう、、、、、んんん」

「博士!今回の発明品は、危険すぎます!!」

「なんでだね?」

「人類を、人類ではなくしてしまうからです!!」

「どういうことだね?」

「このキノコは、このキノコ型のナノテクやろうは、確実に人類を機械人間に変えてしまうからです!!ああ!なんてことだ!!」

「んん?」

「博士!!そんなのあんまりじゃないですか!僕は少なくとも、迷い続ける人間でありたいです!!」

「おい、ヘポイ君」

「こんなもの!!こんなもの!!!僕が踏みつぶして壊してやるぅーーーーー!」

「ああ!やめなさい!!」








ぐしゃ。













「あれ、、、。なんだこれ」

「ああ、、、ヘポイ君、、、、とんだ勘違いじゃ」

「これは、これはなんなんですか、、、、、、、?」

「、、、、、、わしが、、、楽しみにしとった、、、、、、、、、ああああ」

「博士!!これは一体なんだというのですか!!!!」

「人工魔羅じゃーーーーーー!!!!」

「ひいぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいい!!」

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいい!!!」


あな、おそろしやー。

YES.mathematica/hozzy

アンテナごと折れろ。

きてる。

きまくってる。

すくう網などもういらぬわー(クラウザーさん風に)

こい。

高密度で。

YES.polts/hozzy

ロジカ。

14000年くらい前。

博士と助手がいた。


「博士!この機械はなんなんでしょうか!!」

「うーん。きみに言ってもわからんだろう」

「そんなあ、博士、教えて下さいよ」

「まずは君、ヒゲそってきなさい。無精はよくない」

仕方が無いので、私はじょりじょりそりました。


「博士!つるつるのぴかぴかです!あの機械の用途を教えて下さい!」

「にゃむにゃむにゃむ、がおおえっぺ!!」

「博士!入れ歯をはめて下さい!!」



言語変換機「ケレカ」


個人の感覚を、感覚語に変換する機械である。

わかりづらいであろう。

こういう感じだ。


パンのみみ→たったららったーんた

ごみ→ごわっしっしゅしょ

猫→ちょろーんろん

オードリー→かっすが!




大売れ。






100年後には、国語が崩壊という事態に。



人々は皆思い思いの感覚を前面に出せるようになった。

ケレカver7.0の時点でとうとう、言語を凌駕する表現力を獲得。

ver10.2で完全に不足がなくなった。


そして、

誰一人、母国語を話さなくなった。

孫との会話はもうほぼ通じず、この時代の老人たちはかなりの寂しさを味わったという。

そして時は流れ、120年後。


とうとうテレパシー装置がケレカにつく。

もはや発声自体が完全に必要なくなった。

人々の声帯は退化し、誰もが歌を歌わなくなった。

音楽は空気を経由しない直接系信号音楽に進化。

誰も記録メディアを使わなくなった。


そしてちょうどこの時期辺りに、宗教による対立というものが崩壊する。

テレパシーが、人々の思想の相違部分と共有部分をこれまでになく克明に人類に知らしめたからである。

宗教にある根底部分を誰もがよくわかることができた。

結果、宗教の形式的対立の不毛さが火を見るより明らかに浮き上がり、火の粉が消えるように争いは収束していった。

人々は深く涙を流し、包容し合い、頭の中で歌をうたった。


文化の差異に対する偏見も崩壊した。

国境が消え、民族精神がなくなり、残ったのは肌の違い、人相の違いだけになった。

だが物理的な壁を取り払った人々にとってもはや、外見は問題ではなくなっていた。




外見による個別化は、ヨーグルトのパッケージと同じぐらいの役割しか果たさない。
生産する会社が違うだけで、中身はどれもヨーグルトである。
A社もB社もヨーグルトを作っていることには変わりがない。
要はそこに違いが生まれるのは、ヨーグルト自体の性質が違うということである。
A社の製品はB社の製品よりもビフィズス菌を多く含有しており、そのため価格が割高である。
B社の製品は、ビフィズス菌が少ない分、庶民には嬉しい割安価格で売っている。
A社とB社の違いはそれだけである





その本質に人々は気づいたのだ。

我々を分つのは、実に物質的条件ではない。
パッケージが示しているのではない。

中身。

肉体ではなく、精神。

それが我らの本質を示しているのだ。


大昔から受け継がれてきたこの思想を、人々はテレパシー装置によって、完全に理解したのであった。

人々は大声で叫んだ。

「物質世界と決別するときがきた!」

「われはここにあり!」

「この肉体が一体なんだというのだ!」

「上辺だけの個別性になど、もはや何の意味があろうか!」

「この顔を、髪を、肉を焼け!!」

「心をあらわに生きるのだ!!!」


特に、ある前衛的な思想団体は、自殺行為に等しいめちゃくちゃな整形手術をくりかえし、骨がむき出しの状態の生きた屍のような党員たちを次々に生み出していった。

彼らの言い分に従うならば、

「私はとても幸せである。肉がなくなり、もはや物理世界の何にも気をとがめることがなくなった。私は風のようである。精神がはつらつとして、思考もすっきりとしている」

この団体の代表、K氏は語る、

「我々は、世界に示している。ただ示しているのだ。この身をもって、この身の、、、肉体の不浄さを!」

約3000人の人々がこの行為によって死んだ。


ここまでの過激な行為を犯す人々は決してマジョリティーではなかったが、確かに人々は精神と肉体との間の不和に、大きな不安を募らせていた。

年間4万人だった自殺者がこの年8万2千人と激増したのも、この心身における乖離現象が原因だと、調査団および特別措置綱医師団は結論づけている。

「テレパシー装置は、決して危険なものではないはずなのだが、我々の統一性を確かに脅かしている」

この事態を重く見た政府は、人道的、かつ、安全な中立案として「人類総平面化計画」を打ち立て、人々に「丸子」になるよう強く推奨した。

「丸子」

これは精神崩壊をもはや必要以上に起こさないようにするための画期的な人的支援プロジェクトの中心医療である。

丸子とは、字のごとく顔面を真っ平らにすることである。
勿論、高度な医療技術に裏打ちされた完全なる安全整形手術によって。

鼻をそぎ眼球をくり抜く、瞼を縫い付け唇を焼ききる、歯だけはしっかり残しておく。テレパシー装置がカバーするのはあくまで感覚だけであるから、歯を抜いてしまってはいけない。
この時代にあっても、人々は食べることをわすれてはいなかった。
栄養分は口から流し込む。
歯はなければならない。

歯は。


こうして「丸子」になった人々が世界中にあふれ、眼球喪失によって、皮膚による人種差別も極端に減り、人々は精神性にあふれた生活を心から噛み締めることができるようになった。
差別は決してなくならなかったが、それは精神性の乏しさからくる侮蔑が引き金になることが多かった。
醜いものは総じて心が醜く、卑しいものは総じて心が卑しかった。
もはや取り繕う隙もなく、誰がどういう人間か、全ての人間を、全ての人間が、心から知ることができるようになった。

この瞬間に「神」は死んだ。

信仰が、この世界から消え去った。

もう神に頼らなくとも、人々は己の力で、世界を見通す力を得たのだ。

国境も消え、権力闘争も消え、通貨制度も廃止になり、ただこの世界にながれつづけるものは、他人をおもいやり己が満たされる「愛」だけになった。
他人のために苗を植え、他人のために毛糸を編み、他人のために家畜を追い、他人のために靴を磨き、他人のために国家をまとめあげ、他人のために心から涙を流せるようになった。

人々は、皆同じ顔を持ち、同じ物理的な醜さを抱え、同じ価値観のもと、同じ美しさを感じ、同じ精神的支柱に寄り添い、不安の無い生活を続け、やがて次第に同じ運命を感じるようになっていった。

「なあ。もう、ひとつになってしまわないか」

もはや精神さえもが境界を嫌うようになり、肉体だけでは飽き足らず、他人と自分との「自他」を解消しようと言う動きが、全世界で起こり始めていた。

「テレパシー装置が開発されてから200年。我々は、ついに更なる上昇の時期にさしかかってる。この時代に生まれたことを心より全生命に感謝する。我らは一つになるのだ」

全世界予算のおよそ3分の2を投入しての、人類史上記録に無い大開発計画の始まりである。

歴史的にはここで、人類にとって大きな分類的な区分が設けられることになるが、それは後に回しておこう。


「精神を一つに!!ワレラをワレに!!」

「壁を、あらゆる壁を破壊せよ!」

「かつてない統合を!!完全なる調和を!!」

「もはやテレパシーなどいらぬわーーーーーーーー!!」

世界が、狂ったように燃え上がっていた。

人々は裸のまま踊り狂った。
食事もとらず、13日間踊り続けたコロジー族の女が、全世界に向けてある神託を受け取ったと同族の男が騒いでいたが、誰もそのことに耳を貸そうとはしなかった。
人々は踊り続けた。
コロジー族の女は泡を吹いて死んだ。
同族の男も発狂して死んだ。
全世界で7万人が死んだ。
発狂したままの人間を合わせると23億人が、なんらかの失調をこうむった。
しかし、誰一人そのことを悲しむものはいなかった。

もうはじまっていたのである。

人類の合一への歩みは。

人々は望んでいた。

ただ一つになることを。

人々は陶酔していた。

「ひとつ」がもたらす幸福を思い描きながら。。。。。




12年後。

人々はひとつになった。

ひとつ。


これがその「ひとつ」である。






よく見てほしい。

この「ひとつ」には、無数の人々の精神がうごめいている。

わかるだろうか?

かれらが求めた、かれらが必死に求め続けたものが。

私にはよくわかる。

これは只の、

はなくそだ。






「博士!!」

「なんだねヘポイ君」

「私はようやくわかったのです」

「ほう」

「あなたは天才です」

「ほうほう」

「あなたは馬鹿のふりを実にうまくやりなさる天才です」

「ほう」

「この機械を、必ず後世に伝えて参ります」

「ほう。なぜ今ではなく、未来なのだ?」

「これから長い間、人類は狂い続けるからです」

「うむ。理解しておる。君、それを頼んだぞ」

「はい!博士!!」



そして、1万4千年の時を越えて僕はこの現代に来た。

2009年春、変な名前のバンドの音楽ツアーがあるらしい。

それに便乗してこの聖なる言語変換機を発動させようじゃないか。

僕は博士に内緒で「ケレカ」じゃなく、これに新しい名前を付けようと思う。

「オンガク」だ。

オーンガクーを、藍坊主と発動させようと思う。

百景か。

楽しみです。

YES.kereca/hozzy

スピロソーマ。

生き物って凄い。

よくこんな小さい魚が泳いでおる。

水槽みるとうっとりする。

もっと小さいバクテリアっつー奴らもこの水の中には星の数ほどいるんだろうけど、残念ながら俺には彼らのリアリティーさを強くは感じられない。

『魚のうんこを分解するいいもの』っつう、生物っていうよりは、なんか“概念”って感じの遠い存在。

理科の実験って感じ。

非常に残念だ。

俺は人間の視力しか持っていないのだ。

小さいちっさい生き物にまでリアリティーさの手が回らない。

遠い生命性。

目には見えないけど、水槽の中にはバクテリア君たちがいて、魚ちゃんたちと仲良くしてる。

あははははー。

バクテリアが、水の中に、いる!!

頑張って水をきれいにしてくれ。


バクテリアってどんな具合なんだろう。

塊かね。

そういうイメージかね。

それとも一個単位でそう呼ぶのかね。

個性はあるのかね。

アフリカンランプアイには、一匹って個性があるね。

だってよく見える。

この手でも触れられる。

同じ次元にいるから嬉しいね。


魚。

次にどっちに行くか、まるで予測がつかないんだよ。

あっちいくか、こっちいくか。

なんか微笑ましいが、同時にちょっと恐ろしさを感じるよ。


魚たちに俺の全貌がわかってないように、

俺たち人間にも全貌の解らない、そして決してわかることもない巨大な存在がいる可能性がさ、

あるってことにはならないかな。

少なくとも、魚と俺たちの関係ほどの強さで。

人類に対する得体の知れない圧迫感の正体は、

俺たちよりも高次の存在の仕業かもしれない、、、、、。

って、まるでオカルトですな笑。
こんな本ありそう。

けど、とてもフランクに現状に接するならば、割とあり得なくはないんじゃないかな。

現に、魚と俺たちはここにそういう関係でそんざいしている。


いでよ、タイタン!!

YES.bacteria/hozzy

ナイスパホーマンス。

なかなか政界は大変な模様ですな。
いい大人たちがこぞって茶番を続けてる。
我々の税金を使ってやってるやってる。
あんなアホな国会の維持費はいくらでしょう。

俺の納税分、ドブに捨てた方がまだ心がすっきりするんじゃないかな。
その金でむしろ漫画やCDを買いたいんだけど。

政治のおじさんたち。
酔っぱらいに、くねくね優柔不断。

個性的すぎるよ笑。

テレビが、ニュースが、そこばっか取り上げてるからかな。

しかし個性的すぎるよ笑。

なんて自由な国なんだろう!
俺たちの国は、自由だよー。
みんなのお金使ってばかなことたくさんできるよー。

みんなおいでよ!ぼくらのわんぱくランドへ!




これじゃ若者どうすりゃいい。

かっこいいリーダーが一人もいないじゃん。

背広さえ、搾取の象徴に見えてくる。


ここで一句。


ヤバいヤバいいいながら

誰かなんとか

しておくれ


駄作過ぎて、恥ずかしい、、、笑。


季語なんてねえよ。

クソにはクソだよ。

それはいい訳だよ。

俺の金返せよ。



こんな日本っていいね。

平和だね。


そう思うことにしようか。

YES.hokuouatari/hozzy

終わらない歌をうたおう。

今日も階段を上る。
その度に通る、
1階と2階の「間」、3階と4階の「間」。

ちなみに5階が今の俺の住処。
ボロだが、最上階であーる。
ここにはエレベーターはない。

ゴミの日にゴミを捨てに行った時に、2階と3階の間の階段でそれは起きた。

「2と3の間って無限じゃん!!」

ごぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!

そう。

2と3の間には無限の隙間がある(つーか全ての数字の間には無限の隙間がある)。

2.345677。

2.999999999999999999999999。

2.87909560890569856895469845698468945698954689456-89。

2.9999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999990000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000777777777777777777777777770000000000000000666666666666688888888888884444444444444444444477777777777777777777333333333333333388888888888888882222222222222777777777777777776666666666666688888888888888888888888888888555555555555555559999999999999999999222222222222222222222222222299999999999999999111111111111177777777777777777777777777777777777723485787145738475871293413205701237501237581235871802375012380578912358912380571283758012735071238057123657123548761238571289567134670923869032869345869042589023849346789234758126573475923458013845901239871238571983475891468712649123471658723457123590358469034586908243751236491745692345987981748978978789798789798145897871984578978917458798174895791271723237598247638978923758913457298345789234758923457892345728934572398457234857238957897892475982347523457238457289357987987897879879871458972353247598234572938457234512346123746347876349856723895713463467486246728934671983461728346123756127856182523467892536798236723489572348957234967458962747812572365187256234958234578923458923475981235123758913257198235234513498234523456862346823894659823465893245628934568935698236589136913784652398578943567892356273152349857891234629384670345678932456198465198457034576839456189345689346234523462389454672456897237846999999999988888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888888883333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333333267816578346578265782136578234657812365781235871236578613785612783469823457892347589175981456767257891758923457898913589259873567159781345735678923589134568927345689234578923457893475。

これ全部2と3の間である。

なんでこんな気持ち悪い事態に陥るの?

俺は考えた。

そして解った。



「数字」を使った時点で、そうなることは決められてしまっているんだ。

前を見るには前面を見るしか無いように。
何かをつかむには右手か左手か右足か左足かをつかわねかればいけないように。
歌を歌うには口を使わなければならないように。
パスタを茹でるにはパスタを使わなければならないように。
生きるには時間をの中を通過しなければならないように。
生きるには、生きなければならないように。

数字を使う時点で、我々人間は副産物的にある問題に悩まされなければならない。
「無限」という呪いだ。

これは、不思議でも、神懸かりでもない。

無限なんてものは、「数字」においてしか存在しない。
数字を使う我々「人間」においてしかね。

ハチに無限はない、なぜなら「数字」を持たないから。
バラに無限はない、なぜなら「数字」を持たないから。

感性的な人間は言うだろう。

「ハチにも『心』はあるだろう。ならば無限もあるだろう」

その『心』とはなんなんだ。

『心』も言葉だろう。

あなたにハチの何がわかる?

ハチの「心」は、人間の『心』を押し付けたものだろう?

ハチは言葉を持たない。

バラも。

だから、「無限」も持ってない。

中途半端な「人間」だけさ、「無限」やら「不滅」やらに希望をなすり付けてなんとかやっている生き物は。

不思議でもなんでもない。

不思議は俺たちが、勝手に騒いで作っているだけだ。

「脳科学」

実に、非科学的で、オカルトで、人気取りである。

科学者たちよ、それでいいのかよ。

YES.roses/hozzy

木蓮。

私の心はくだらない。
私の愛は安っぽい。
私の行動は浅はかだ。
私の言動は昼ドラ以下だ。
私の体臭はあまりないはずだ。
私の感性はあなたにはわからない。
あなたの言葉は私にはわからない。
あなたの感性はブタメンだ。
あなたの愛は醤油臭い。
あなたの心はなぜかフランスにある。
白人女ばかり愛さないで。
モンゴロイドなのよ私たちは。
帝国主義にまだ冒されている。
何人を犯したの。
犯されたの。
私が犯したの。
あなたを犯したの。
私はまだイカレテないわ。
あなたはとうにいってしまっている。
あかんわ。
あかん。
ああ、またフランス女を見ていたわね。
許せないのよ。
その光景が。
私はアジア。
アジア。
あじあ。
魚くっさいわ。
干物は大嫌いだわ。
あなたは大嫌いだわ。
わたしはあなたが好きだわ。
わたしはあなたが大嫌いだわ。
大好きだわ。
嫌い。
頭がいい。
いいのよとても。
馬鹿にしないでね。
難しいことは得意なんだから。
フランス女。
こざかしい。
フランス。
パンは好きだけどあなたは嫌いだわ。
私は好きだけどあなたは嫌いだわ。
パンが嫌いなのはあなたでわたしではないわ
私はパンが嫌いだわ。
パンが嫌いだわ。
パンが好きじゃないわ。
パンはパンじゃないわ。
パンは食べ物です。
私はアジアです。
フランスではありません。
ヨーロッパではありません。
パンではありません。
パンはすきです。
フランスは嫌いです。
フランスパンは嫌いです。
フランス女が嫌いです。
私はアジアです。
本当はフランスが好きでも嫌いでもありません。
どちらでもないです。
あなたと日本人でいたい。
それだけです。

YES.epene/hozzy

次はどんな曲を作ろう。

なんか2004年後半の頃を近頃良く思い出す。
作業部屋に、ろうそく、お香たて、酒、って状況がなんかその当時に似てんのかな。
アルバム「ソーダ」の曲を作ってた辺り。
毎晩のようにウイスキーのソーダ割りを友人マイケルと一緒に呑みながら、村上春樹の話や、デザインの話、コンビーフの話に、未来の話、
いつも何十種類ものお香を焚きながら、鼻が利かなくなるくらいもやけた薄暗さの中で緩く鋭く過ごしていました。

あんとき俺髪が坊主だったっけな。
なんかいきなり丸坊主にしたのよね。
「ウズラ」のPVは少年院あがりのような仕上がりになっているね笑。
かわいく言えば、初々しいね。
俺結構あのPV今までの中でも好きです。
なんか、ないっしょ。ああ言う感じ、なかなかさ。

髪きりてえなあ。
藍坊主のくせにもじゃもじゃだしな。

透明、ってのはなんだかな。
最近また気になって仕方が無い。
つーかずっと気になってるんだけど、透明って何?
透明なのに、透明ってあるじゃん。
見えないのに、なんか見えてるじゃん。
何が心に反応してるんだろうね。

村上春樹の「ノルウェイの森」で、
登場人物の直子に当初透明感を感じまくっていて(2004年辺り)、儚すぎて愛おしすぎて軽く恋していた(恥ずかしい)気がするんだけど、
今では彼女が一番醜く思える。
悲しいかな、彼女は、腐った俺にはもはや汚く思えてしまう。
どんどんどんどん緑が一番まともに思えてくる。
というか、誰もかわいくないし、誰もかっこよくもない。

だからこそ、

なんて美しい物語なんだろう!

と思う。

彼らが醜く思えるほど、「ノルウェイの森」が美しくなってゆく。

もう嫌になるほど読みまくったからこれ以上もう読みたくはねえけど、最後に思いっきり強火で焼いて、ガリガリにして食べて葬りたい。
おれのうんこにしてやりたい。

世界一醜いうんこ。
そして複雑なうんこ。

それを便器に流すのさ。

YES.naoko/hozzy

何も見たくねえ。

眠い。
壁がへこんだ。
椅子を投げたらちょっとへこんだ。
俺は円の中にいる。
歩けば歩くほど円の軌道がすり減ってく気がする。
円は広がってんのかな。
それとも小さくなってんのかな。
よくわかんねえかな。
俺はたけのこの根っこになりてえんだよ、そお。

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああくそ。

耳が痒い。

YES,r/hozzy

プレコ。

皆さんは、バイトをしたことがありますか?
楽しいですか?
面倒くさいですか??
最高ですか?
ソーソーですか?

私はバイトが恐ろしいです。

今は皆様のおかげでバイトしないで済んでいるのですが(心より感謝です)

とてもバイトが怖い。
面接が特に恐怖である。

過去(高校生の頃)にバイトの面接で5回連続で落ちたことがある。
本気で社会に出て誠心誠意働いてみたいと思っていながらです。

落とされた原因はたくさんあるだろうけど(態度、目つき、アピール、服装、喋り方)、
やっぱ高校生の青少年にとって5回連続アウトの仕打ちは、かなりの疎外感を与えてくました笑。

俺って社会不適合者かも?

誰に言われた訳でもないし、5回落ちたくらいで甘いよって言われちゃうかもしれないけど、当時の俺には堪えたなぁ、ふふふ。

セブンイ○ブン
ピ○ハット
バー○アン
ファミリー○ート
夢○

とりあえず、面接受けて全部ダメだった(バイトだよ)
なかには好感触もあったのに(勘違い?)

ロー○ン
ラーメン屋(名前忘れた)
セブンイレ○ン(上記と違うとこ)
部品組み立て工場

突撃して、全部断られた。

なんでだろ。

しまいには、面白いのが、セ○ンで面接受けたら、そこの店長さんがその店の売り上げの凄さの自慢から店員の良質さのアピール、さんざん威張り散らしたあげく、なんだか知らないけど、だんだん話が説教に変わっていく。

「もっと自分をさらけださないと、伝わらないよ」って。

むかついたので、エロ本を買ってやりました。

派遣切り、経済不況、色んな不安定要素が現行吹き乱れてますけど、笑い事じゃないね。
なんかそわそわするもん俺も。

ちなみに、なんでバイト落ちたのか。

反省点をあげるならば、

1.ピアスを顔面につけたまま面接を受けないこと(1回目)
2.乞食のような格好で面接に向かわないこと(3回分)
3.煙草の匂いを体に染み付かせないこと。(5回分)
4.笑顔が引きつらないようにすること(オール)
5.正直になりすぎないこと(バーミ○ン)

履歴書に、

「やりたくないことはやりたくないです」

って書いたら、落ちるぜ!!

コントだよ。

仕事なめんな、だよ。

本当の正直は、誠実なんかにゃならないのね。

月がきれいだなあ。

YES.seven/hozzy