藍坊主 | Column
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藍坊主

Column

どうやら固体派じゃなかったようだ。

好物は何か?

と聞かれてもいつからかすぐに答えられなくなっていた。

これだ!ってのが気がついたらないじゃないか。

子供のころはすぐに口をついた気がするのにな。

うまいもの食ったらもちろん幸せになるけど、それらは好物とは言い切れない。俺のジャッジは厳しいぜ。

しかし。最近やっとピンときた。

「俺はこれが好物なんじゃねえか?!」と。

衝撃的でした。

こんな身近で今まで一日として口にしなかったことがないもの。

 

「水」!

 

こないだ、いつもと変わりない一日の、蝉も泣き止む終わりごろ、何の変哲もない自販機で何気なく買ったミネラルウォーターが唸るほどうまかった。人生観が変わるほど。

「ハンパじゃねー!」

まるで何かを悟ってしまった風に空を見上げた程です。

近すぎて見えていなかった、飲みすぎて麻痺していた、しかしよくよく思えばよくもまぁ23年間飽きずに口にしてるもんだとなんだか改めて感心してしまいました。

しかし冗談抜きで、「水」の奥深さと包容力に今骨抜きです。

好物が明確になり少しだけ人生が明るくなりました。

 

ちなみにタクロウ君は「丼マニア」です。

郡山にあるそば屋のカツ丼が好きらしい。

 

YES.menthol/HOZZY

ホタル堤燈。

田んぼに舟を浮かべて宴会をする小柄な和服たち。

月も見えない真っ暗な夜に、青白い光をまとって彼らは祭りをしておりました。

酒を呑み、歌をうたい、舟の上で踊り、何故か釣りをする人物も。

中には白無垢に角隠しの花嫁もいて、今思えばあれは彼ら流の結婚式だったのかな。

陽気な音頭が田んぼの水底から響いてので目を凝らすとCDラジカセが沈んでいました。

笑い声や会話(日本語じゃなかった)から漂う「間」がもう異世界臭ぷんぷんだ。

ふむふむふむ、これは人間が見てはいけない光景だ。

すげえラッキー。

と思った瞬間、目が覚めちまった。

 

しかし、鮮明だったな。

 

YES.ciocai/HOZZY

うるさい静寂、静かな騒音。

部屋に突然アマガエルが出現。

まだ「おたまじゃくし」から「あまがえる」になったばかりであろうミニマムな若造でした。

多分網戸の穴から進入してきたのであろう。

網戸の穴。煙草の火で開いた穴。揺れ動く心が作った穴。馬鹿の穴。

 

こんな時分の季節、遡ることウン年、友人Tと満月を肴に俺の部屋で酒を呑んでいました。そのうち網戸にとまる羽虫がやたらと気になりだした友人Tは、いつの間にか俺との会話もちぐはぐになるほど気づいたら意識が網戸に集中していました。

ぷかぷかと絶え間なく吸っていた煙草の煙を網戸に吹きかけ、羽虫の様子をじっと観察していたようだけれど、一向に虫たちは逃げようとも力尽きる気配を見せようともしない。

それが気に入らなかった彼は煙草の火を網戸に近づけ虫を撃退しようと試み始めました。

はじめのうちは俺も面白半分で見るともなく彼の行動を眺めていたんですが、よくよく網戸を見ると点々と網戸に穴が開いているじゃねえか。

「おい!やめろバカっ」

と俺が声を荒げたとき、やっと彼は彼の煙草の火が網戸を溶かしていることに気づいたようでした。馬鹿です。

集中するのはいいことですが、網戸に穴をあけていることには気づけ馬鹿。

そういうわけで、その後、点々と穴の開いた網戸は、夏に近い季節を迎えるたびに虫を俺の部屋に招き入れる広き門となったわけです。

しかしアマガエルとはでかい獲物がやってきたもんだ。

つまんで庭にある夜露に湿ったナスの葉に乗せてやりました。

とても困った時に、あのアマガエルが、蜘蛛の糸のように俺を助ける材料になることを密かに願って、就寝。

YES.koo/HOZZY

ネム。



のか

たまり

をネジに

して三角形

にはめていく























あ く び が で る ぞ 。

 

 

YES.amo/HOZZY

Lumo,Akvo,Esto。

昨日今日と、もの作りがうまくいったので最近家では自粛しているウイスキーに氷を沈めて今なめてます。沁みるぜ畜生。

一杯だけ、一杯だけにとどめよう。ウーン。

 

レモンの匂いを嗅ぐとウイスキーが呑みたくなるのは俺だけではないはず。だと思ってますがどうなんだろう。

レモンは「檸檬」と書くことに最近気づきました。

「アップル」「ブルーベリー」「レモン」。

ちょいと少女趣味な響きのするこの単語達。

でも実際気持ち良いしイメージも新鮮で色あざやかだ。おう。

同じカタカナでも「ブルドッグ」は、どん、としてる。

ブルドッグソースは好きですけどね。

 

ああ、ウイスキーのプールで溺れたい。

監視員はワタナベタクロウ。

 

殴られるな。

 

YES.Zamenhof/HOZZY

牛豚鳥魚ミミズ。

初ワンマンライブ無事終わりました。

一緒に空間を共有した皆さんどうもありがとう、良いツアーの締めくくりになったと思います。

またワンマンそう遠くない日にやろうと思っているので次回もよろしく。

次はもうちょい曲多めで笑。

 

思えば渋谷の日まで二週間以上禁酒禁煙しておりました。

別に俺の場合、煙草と酒をやめたからって歌がよくなるってわけでもないんですけど(逆に両方やってる時の方が調子が良い場合があるし)なんというかよくわからんけどケジメ的な心理が働きやめとりました。特に今回のツアー出る前まではバカみたいに酒ばっか呑んでゲロ吐いて煙草をふかして物を壊して、こんなことばっかやって周りに迷惑をかけ、しまいには記憶がない事もしばしば。「お前は最低だ」と言われても胸に何も響かない。「破壊が俺の愛なんだ!」とか言ってたらしい始末。

いけませんなぁ笑。すまんかったよ皆。ごめんなさい笑。

でも、俺が禁酒しようと思った一番の理由は皆に申し訳ないと思ったからじゃあないんです(すまん笑)。

勿論それもあるけれど、何よりこの理由。

 

「酒ヤケ」

 

酒ヤケです。

この年で酒ヤケっぽいのになっちまった。やべーだろ。

マジで気づいたら顔が変な色になってたんですよ。メンバーにも「お前随分日に焼けたなー」とか言われてたし、酒呑んでないときも「呑んでる?赤いよ。」と言われたり、おかしい、変だ変だ何なんだ、と考えてたら「ああ」と気づいちまったわけです。

案の定、酒を絶って何日か経ったら顔色もとに戻りました。

この回復力はまだ若さがある証拠ということでいいでしょうか。

 

つまりそういうことで俺はよくわからんがケジメをつけようと(自己中なケジメだな)完全禁酒、ついでに禁煙を試みたわけです。

もちろん、迷惑かけてる皆に対しての反省の念も込めて。

顔色変わるのはさすがに溺れすぎだわな。酒解禁したこれからも抑え目にしていこうと思ってます。

 

しかしワンマンの日に久々呑んだ酒はうまかったです。

しかもこの日の打ち上げで俺はちゃんと「おとなしく」呑んでいました。この変化をもっと評価してくれよ笑?

本当に皆素晴らしく心の広い人達ばかりです。

面倒くさい変人ばかりですけどね。

これからもよろしく。

いつか山とかに埋めないでくれよ笑。

 

YES.050713/HOZZY

ロウロウロウ。

ツアーファイナル、渋谷ワンマンまであと2日。

ぐいぐい明後日に引っ張られているような心地よい引力めいたものを感じてます。

天井に張り付く夢でも見そうだぜ。

PESTティーシャツ追加したようなのでご安心ください。

一応今回のツアーTシャツなんで締めとも言うべきファイナルで

「売り切れちゃってありませーん!あははん」なんて適当なこと、お天道様は許してもこのPESTの化身ホズィーが断じて許しません。つーことでリラックスしてライブにやってきて下さい。

昔ギリシャのイカロスはロウで固めた鳥の羽で太陽を目指し、落ちて命を失ったそうなので(何度この歌を思い出しても不気味さと不快な笑いを覚えます)皆さんも無茶はせず当日ライブを楽しんで下さい。よろしく。

 

YES.Mendelsohn/HOZZY

氷解。

1,3,5,7。

何か気持ちいいな。

つーか奇数は冷たくて、偶数は暖かいイメージがあるんだけどこれは一般的な感覚なのでしょうか?

奇数は硬く鋭くて、偶数は軟らかくて丸い感じ。

数字の形から連想されてるのかな。

まぁもう7月だし涼しそうな方がいいので奇数が何かいい感じである。

 

今日は随分神経を使った気がします。

理論的にものを考えるというより、頭を空っぽにして物事に集中する時間が長かった。

形がリアルタイムで変わっていくパズルをしているような感じで

考え込んだらアウト。うまく出来上がっていっても最後のピースがはまらないともう一回。

ブルシット。

0を1にしてえ。

 

パチカが音もなく落ちた。

 

YES.magritte/HOZZY

二人からの話を聞いて。

蜜柑と林檎のアイノコ的な味。

彼女が求めるのはそういうもの。

「子供は虹を追いかけるものよ。」

彼は気弱そうにうなずくも振り返らずに沈黙を踏み続ける。

空はそのままカシスで割ってのんでしまいたくなるような鮮やかな夕暮れ。伸びる二本の影はさながら夜に架かりゆく橋のよう。そんなシチエイショーンヌに彼女の心は当然のごとくゴウゴウとロマンチックに燃え滾るのだった。そして自分の影を、黙々と歩く彼の影にそっと重ねるという密やかな甘い行為を思いつく。

女は静かにステップを刻み、かみ殺す笑いに愛しさを覚える。

影はじわりと溶けはじめひとつになろうと優しく揺れていた。

 

あと3秒だった。

あと3秒でひとつになれた。

完全体になる3秒前、地面から飛び出て折れ曲がったクギが彼女のミュールをくりっと引っ掛けた。

ぐらり泳ぐ彼女の体。バランスを崩し、泳ぐ泳ぐ泳ぐ。

 

 

転んでしまえ、と彼は思った。

 

 

 

YES.casiss/HOZZY

踊り子の亡霊。,

浮遊する二色の温度。

それを縫いあわせるスピーカからのファルセット。

染みる沁みる滲みるしみる。

左手中指の第一関節が笑った。

「ハロー、素晴らしき世界!!」

 

ピアノがマイナーに下っていく。

漂うローズムスクが悲しそう。

バイオリンがひしゃげて月をギザギザにしたような音を出し始める。チェロは光る雨雲のように目の裏を鈍く痛めつけはじめた。

 

スイッチオフ。

 

雨音、鉛筆の転がる音、イエア。

 

YES.wateryellow!/HOZZY