藍坊主 | Column
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藍坊主

Column

ちからのかぎりひっぱって。

「All nEed iS lovE ~ ♪ちゃんちゃららら~ ♪ビートルズ聴くと壁が融けていくの~♪。」
(そうよね。って言いたいのに。できないね。口がないんだもの)

「Hello&44;hEllo&44;i don’T know Why you saY “GooD bye”anD i saY“Hello!”~♪」
(うん、いいわねそれ。って言って)

「電球の光って邪魔だわ。」
(私はタワシ)

「たらららったたーん!」
(もじゃもじゃたわし)

「もやし炒め完成!」
(ねぇ、あとで私で器を洗って、傷つけても洗って)

「嫌っ。」
(………。)

「ふん。さあ、ご飯できたわよ~」
(……って、部屋には誰もいないのにね。)

彼女は蛍光灯がビリビリ鳴る部屋でもやし炒めを独りほおばった。
ビートルズはこんな時も変わらずビートルズ。
すばらしい曲よビートルズ。



沈む陽に  
        私をちぎって  
                    ビートルズ
                                                             
ほら、575が生まれた。





YES.jhon/hozzy

くちばしでくわえて。

緩やかな風に喉元をさらして、気を抜いたら息の根が止まってしまいそうな日没に身を沈める。
言葉はもう遠くに流れ、形をなくして虚ろになった。
何のためにこの場所に佇んだのか、もう理由を手繰り寄せることができない。
僕は四枚目の翼を折ると、ただのイノシシになった。
肩を震わせる自分の影が、地面に揺れる。

「イノシシは翼を持たない。だから走る。僕は走らない。だから空に流れた。」

飛んでいる、飛んでいる、墜落が、飛んでいる。
走ってる、走ってる、衝突が、走ってる。

あの大きな樹にぶつかって、気絶するほどぶつかって、角を丸めてぶつかって、まばたきせずにぶつかって、突き抜けたい突き抜けたい突き抜けたい倒れたい。

イノシシ。イシシシ。イッシッシ。

イックシ。イックシ。ダッフンダ。

YES.lofwon/hozzy

ハリガネを巻きつけて。

カラスの骨が、くちばしから地面に突き刺さっている。
それがカラスとわかったのは、まだ黒い羽が二、三枚、あばらの辺りに張り付いて、ぱさぱさと揺らめいているのが見えたからだ。
カラカラに乾いた足の先はひび割れて、ひからびた珊瑚のように白い。
太陽の光を浴びるたび、それはきらきらと弾けるように輝いた。
僕は、彼女に聞いた。
「あのカラスは、君の友達?」
「そうよ。」
「なぜあんなところで逆さまになってるんだろう。」
「私も詳しいことはよくわからないのよ。」
白い羽を細かく振るわせて、彼女は首を傾げた。
モンシロチョウが二匹、僕らの目の前を踊りながら交差していった。
「ただ、あの樹なら知っているかも知れないわね。」
彼女が黄色いくちばしを南の方に向けた。
つられて僕も鼻先を向けた。
「あの大きな樹のこと?」
遠くその先には、雲に届いてしまうくらい巨大な樹がそびえている。
「そう、あの大きな樹はこの森の長だから。」
僕は目を細めて、蒼い空と緑の葉のコントラストを、眩しさにしかめながらじっと眺めていた。

YES.The Starry Night/hozzy

リアルって何。

いまさっき、男と女と小人が俺の空間に割り込んできた。
15分くらい前。
今日は事務所で作業をしに朝から来てるんですが、椅子の上でうとうとしていたらやってきました、変なのが。

よく金縛りにあうんですがその原因はほとんどが疲労。
自分でも自覚あり。
ただ時々、おかしな感じや怖い目にもあう。
その違いは入った瞬間の感覚でわかります。
さっきのは後者。

「やべー、きた。」
と思ったら、締め付けられる金縛りじゃなくて、広がる金縛りに。
「広がる金縛り」は体が少し浮いて、輪郭がぶれるんだ。
宇宙に放り投げられたらこんな風なのかね(つーか爆発する)。
動いてるのにスカスカなんで、結局金縛りと同じようなもの。
だからどうしようもできない。
そしたら次に男がドアからやってきて、「オイ!」って言ってきやがった。なんか言ってたんだけどよくわかんねー。
つーかいきなり「オイ!」じゃねーよクソ野郎。
で俺の脚を引っ張るのよ。そしたら今度は女が「やわらかい、やわらかい」って足元で言いはじめて。足元にはほかに小人が二匹くらい「きゃっきゃっ」と騒ぎながら俺の脚にぶつかってくる。で気付いたら別の小人みたいの踏んでたらしく足の裏がぶよぶよしてた。
つーか俺が原因じゃん!今書いてて気付いた笑。
目の前をばたばた走ってるやつもいるし、「うざってー!!」と思っていたら、ガチャとユウイチがドアを開けて入ってきてみんな消えていった。助かった。

ユウイチが一言「お前顔色わりーよ。」
うん、悪いと思う。

不思議なドアーがそこら中にあって、いつ開くかわかんねーからマジびびる。

YES.yuhichisan/hozzy

グー。

メールすげー面白いのばっかなんですけど笑。
ジーンとくるのもたくさんあってね。
正直、あなどってました。すまん。
おかげでカウンター食らいまくっちまったよ。
鼻の裏がくすぐったいし。
ちょっと泣きそうにもなった。
ほんとみんな色んなこと考えてますな。
今回それをすごい近くで感じれた気がした。
それでなんかしんないけど少し安心した(何の安心感なのかはよくわからん)。
人に何かを伝えようとすることって、すげー難しいし、努力も必要だけど、それを形にする行為ってとても尊いね。
俺は贅沢だと思った。
たくさんマジなメールもらっちまって贅沢者だわ笑。
つーか、こんなに楽しいことならもっと前から違う形でもなんでもいいからこんなことやっときゃよかった。
またなんか、良いタイミングでこんなことができたらいいなと、思ってます。
ありがとう。

三人選ぶの非常に難しいんで、選ぶの少し時間ください。
決まったら、うちの事務所から郵送します。
郵送した日に、ここで何かしら合図を送ります。
いきなり届くと思うので楽しみにしててください。

じゃあ、今年もよろしくお願いします。

YES.inu/hozzy

ri-da-da-tu。

先日の渋谷クアトロの今年最後のライブ。
いい空気をくれた皆々様、どうもありがとう。
この日のライブはしっかりと来年に架かる橋になったと思います。
これを渡って俺らは藍坊主を更に進化させていきます。
最高でした。

で、昨日のライブで言った、カレンダーの応募先はこちらに、
esto1379@yahoo.co.jp
300文字位っていったけどやっぱ何文字でもいいや。
自由な言葉を!
内容は何でもいいです笑。
昨日は藍坊主への想いを書いてくれって言ったけど訂正。
あなたの感覚で、好きなこと書いてください。
詩でも、愚痴でも、今夜のおかずのことでも、わざわざメールに載せなくてもいいようなつまらんことでも、何でもいいです。
あなたがその時書きたいと思ったことをあなたのフィルターを通して書いて送ってください。
その中で、「うわー」と心に電流を走らせてくれた方に、お礼と感謝のしるしとして、カレンダーを贈らせてください。
3個限定(少なくてすまん笑)。

ちなみになんのことだかわかんねー、と思う人もたくさんいらっしゃると思うので、説明します。
昨日のライブの日に、友人のデザイナーマイケルとフォトグラファーのシマと俺とで一緒に作っていたカレンダーが出来上がったんです(スプーンカレンダーとは別のもの)。
これがなかなか良い出来になったので、藍坊主のリスナーの方々にも渡したいと思いました。
もともと、これは俺らが常日頃お世話になっている人たちに、感謝の意を込めて配ろう、というところと、単純にこんなの作ったらおもしろくねー?、というのがあいまって始まったことでした。
なので数もあまりないので3個しか確保できないけれど、俺からお世話になってる皆さんへお渡ししたいと思って、昨日のライブ中のMCでポロっと喋ったので、ここに補足します。

ちなみに俺は短編の物語を書きました(初めてちゃんと完結させた笑。いつも途中でほっぽってしまうんでね)。
見たことないような一風変わったカレンダーなので、きっとお気に召してもらえると思います。
メンバーや、スタッフにも昨日あげたけど、喜んでくれてました。

ではではおもしろいメールを待っております。

■住所と名前を忘れずに。
■1月5日でしめます。
■esto1379@yahoo.co.jpまで。

YES.shibuya!/hozzy

〆とりあえず乾杯

フィリピーナ。

MINAMI WHEEL 2005、ビッグキャットでのトップバッターをやらせていただき光栄でした。大阪行ったらもうFM802聴きまくります。
また年末にワンマンいくので皆さんよろしくです。

「わなか」のたこ焼きクソうめぇ。おばちゃんがサービスしてくれた一個のたこ焼きに大阪の隠れた愛が凝縮していたよ。タクロウさんがそれ食べちゃったけど。

ペンキで部屋の家具を白く塗ったら黒よりもかはましだけど、まだ腰が床に着地しねぇ。アイボリーとかクリーム色とかそこら辺だったらしいです欲しかった色は。パソコンのモニターも黒い所全部塗ってやる。

どなたかの書き込みで見たけど「hozzy」って小文字で表記するのもなんかポップでいいですね。

YES.802/hozzy

〆アクリルで描いたナナバナナ。

繋がる回路。

同じ夢を見る。
というかシチュエーションは毎回違うけど同じ場所へたどり着く夢を見る。ここ一年で4回見ました。
夢の中を歩いていると「ん?ここは来たことあるぞ」とふと見慣れた景色に気付き、そうするとそこから先は予想通りの世界がいつも広がっているわけです。そこは四方崖の壁に囲まれた空間で、白い砂浜&ギリシャの街から見える地中海さながら真っ青な海(というか波打つ池)が真ん中にぽつんとあり、空は日差しの強い青と白。
言ってしまえば妙に開放感のないリゾート地のような場所。
けど閉塞感はなく、そこから夢特有の恐ろしい展開が始まるでもなく、ただただ目が覚めるまでそこにたどり着くまでのプロセスを組んだストーリーが続いていくだけなんです。とても気分が良い夢ですな。
一昨日4回目を見たんですが、映像が綺麗でちょいと感動的でした。

①小船に乗り、砂浜の上を進行。乗員は案内人合わせて5人。俺を含めた3人が友人、一人は先生(何の先生かは謎。女教師)。誰一人あったことがないしもちろん顔も知らない。名前はない。
②砂浜を進行中に木の柵の向こうに古びた椅子がたくさん並ぶ風景をみる。淡い光が椅子のひとつひとつに差し、背景は白い崖。藤のような木が所々にある屋根に絡んでいてとても綺麗。案内人が何か言っていたが忘れた。
③突然、目の前に海が出現。小船は波に乗る。風が吹く。しばらくしてどこかの浜辺に到着。人々が肌を焼いている。
④友人の一人が迷子になっていることに気付く。集合場所を決め、手分けして探すことにする。先生はなぜかアーミー系の格好に変わっていた。
⑤一人になった俺は防空壕のような洞窟を発見。中に入ると、腕時計が土壁にかかっている。テーブルがあり、誰かが最近までいたような生活感の名残を見る。とてもかなしくなって外へでる。
⑥ひたすら真っ白な海岸沿いを歩いていくとだんだん見慣れた風景に出会うようになる。出口の見えるトンネルを発見。また来てしまったことに気づく。
⑦通り抜けると前述した光景が広がっている。ここでおれの存在は消え、映画をみるように視点がひとつ外にはずれる。
⑧先生がここで迷子になった友人を見つける。しかしなぜか先生は罠にはまる。友人が敵から身を守るため(敵なんかいたんだ)仕掛けたらしい。先生しびれて動けなくなる。友人は先生に謝るが「でも先生がかかってくれてうれしいよ」と笑みをもらす。決して悪意や気持ち悪さは無く、純粋に照れた感じ。この言葉がとても鮮明に頭に残っている。
⑧先生が何か言って微笑んだあたりでブラックアウト、目が覚める。

こんな感じでやけに鮮明でした。1、2、3回目も若い順にまだよく覚えてます。前回は恐竜が暴れる中、バレーボールをしていました。
この夢の場所へ次に行くときはどんなストーリーが用意されているのか楽しみであります。

YES.dream/HOZZY

ピカデリー。

最近小田原から引越しました。
一人暮らし再開です。
とりあえず部屋を借り、雰囲気だけで新しい町へ来てしまった。つーか一ヶ月前まで降りたことすらない駅でした。半分以上ノリで来ちまったんじゃねーかって気がする。うむ。
住む決め手となったのは映画館があること。それとなんか静かなイメージがあったこと。「映画館なんかお前あんまいかねーじゃねーかよ」ってメンバーにこないだ突っ込まれたけど、そういうことじゃないんだよ。『映画館へ徒歩5分』これが重要なんです。映画館に行くのに歩いて5分ですよ?その事実だけで俺は満足するよ。ファンタジックだよベイべー。
あとは駅からはなれれば山なんで実際静かです。良い。
そんな感じでネットを繋ぐにもまだ時間がかかりそうなので、今日みたいに事務所に泊まるかなんかした時にこまめに何か書こうと思います。
寝袋は体が痛くなる。
飯を何年かぶりに作ったら以外と食えた。次はキノコをバターで炒める。そんな絵がずっと頭の中を駆け巡っています。腹減った。
YES.cinema/HOZZY

白。

金属の輪っかを三つ通り抜けた時、僕は重力から解放された。
半径50センチ程のこの輪っかはキュー海岸の砂浜にそれぞれ斜めに立ちながら刺さっていた。アルフェゲという友人が僕に宛てた新しいメッセージだった。
「右手にリンゴを左手に包帯を」
文字も言葉も捨ててしまった彼はテープレコーダーのようにこの海岸に想いを記憶させる。僕は4日に一度ここを訪れて、彼の伝言をキャッチしにくる。僕には彼のようなやり方ができないからメッセージを絵に描いて置いていくことにしている。彼はそれを何故かしきりに「霧雨のようだ」といつも伝言の中で繰り返していた。ただ僕らはお互い顔を会わしたことは一度もなかった。アルフェゲの顔も体型も実際のところ性別さえも確かなことは会ったことがないからわからない。しかしそこは僕らには重要ではないのだ。重要なのは、僕らが「同志である」という事を確信し続けること。「解放」に向けて歩みを止めないこと。これが僕らのつながりのほぼ全てだったと言っていい。そんな僕らは、彼のおかげでとうとう先日「解放」された。重力を失い、長い葛藤を失った。タクロウはそんな僕を遠くで眺めていた。
YES.cue/HOZZY