藍坊主 | Column
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藍坊主

Column

石造りL字型。

フライパンが生えた午後のミュラル通りを片足のメーワイは浮遊していた。左足に三色の包帯を巻きつけて、水色の一本だけを垂らして引きずっていた。彼のくしゃみはいつも正確に「ラ」の音をだし、あくびは「ファ」の音をだす。ギター弾きは彼によくコショウをふりかけた。最低でも10回は響き渡る「ラ」の音にギター弾きは急いでチューニングを合わせる。そしてそれが終わるといつも3セロムを置いてどこかに消えていった。メーワイはその度に鼻水と涙で顔をグシャグシャにしたが決して怒ることはなかった。地面に転がる錆びた1セロム硬貨三枚、彼は無言で拾い上げると腰に下げた空き缶にカランと放り込む。こうしていつからかコショウを浴びた日は小麦粉とフォークが買えるようになった。
メーワイが左足の膝から下を無くしたのは353歳になった年。卵の食べすぎが原因だった気がする。そして俺は眠くなっていた。寝るべ。

凝視。

久しぶりにゲロを吐いた。
珍しく独りじゃなく友人達と呑んだもんだから、楽しくなってネジが飛んでしまった。物は壊してません。腹は壊しました。
月いいですねー。
素晴らしい出来栄えですな。
月と太陽、どっちかあげるって言われたら俺は月をもらいます。
どっちかっていうと月の方が好きだという人の方が多いんじゃなかろうか。って勝手に思ってるけど、多分そうなんじゃないか。
太陽は存在がでっかすぎるべ。
なんかイメージ的におっかねー。
怒るときもニコニコしてそうな人のようで、仮に知り合いになったとしても仲良くはなれんタイプだ。
「笑ってんじゃねー!」って酔っ払ったら言っちゃいそう。
で、その後謝って許してもらったとしても打ち解けるっていうより妙にお互い気を使いあっちゃってその微妙な距離感に余計気まずくなりそう。んな感じを抱く。太陽様に。
けど太陽がなかったら月も見えないんだよな。寒いし。
月は良い、色んな意味で。
ゲロの味にはやはりまだ慣れることはできません。
しんどかったぜ。
YES.evian/HOZZY

ブルンッ、とやってきて。

おいおい、何やってんだよ。そこで立小便するんじゃない。
さっきそこで俺は星と月を眺めていたんだ。あぐらをかいて神聖な雰囲気に浸っていたんだ。何やってんだよ。いちいちそこでするこたねーだろーが。おいおい。1メートルはずれれば原っぱじゃねーかよ。なんてこった。胸が痛いし気分わりーよバカヤローが。ダッシュで突っ込んで跳び蹴りをかました方がいいだろうか。もしくは奇声を発しながら狂人さながら威嚇して追っ払うべきだろうか。警察に通報してさらし者にしつつ俺も一緒に説教かましてやるべきだろうか。つーか今携帯持ってねーし。電話しても警官来る頃には奴はとんずら万歳だぜファッキンジーザスクライスト。どうしよう。悩んでる暇はねぇぞホジ山ー。
ブーンと小便男は車に乗ってそのまま消えていきました。
あー。
つーか、あり、え、ない。
奴が小便かけたのは「道祖神」なんです。
道祖神ですぜ!?
道祖神てのはお地蔵さんみたいなものです。ありえないだろ?
月光の下残された俺は、彼の不運を強く強く強く強く祈りました。万死に値するぜあのバカは。
そしてまた、びびって何もできなかった自分にも(アウチ…)すっごい嫌悪感を抱いたので、その後ジョウロに水を入れて道祖神様を洗わせていただきました。
つーか神様に小便かける奴には俺はかかわれん。恐すぎる。話しかけた瞬間にブスっといかれそうで非常に恐ろしいであります。
男子諸君ー。立小便は、相応の場所でしよう。そうしよう。
YES.september/HOZZY

ルレロ。

石を砕いてるのは砂場の砂が残り少ないからだよ。
トンネルを作らないと帰れないんだって。
僕らシロツメクサでよかったね。
よかったね。
「じゃあ今日の月を三等分して、右上が君、下があの双子の弟、左上があなた、それが君たちの取り分だ。」
また月をもってかれちゃうね。
もってかれちゃうね。
もう4日目だね。
ううん、5日目だよ。
トンネル大きいね。
崩れるね。
シロツメクサでよかったね。
よかったね。
YES.chimpan/HOZZY

ボエー。

なぜあの時、

見落としてしまったんだろう。

言葉を飲み込んだんだろう。

迷いを放棄したんだろう。

悩むことに耐え切れなかったんだろう。

 

何故なぜ何故なぜ。

今でも思い出すと背骨の辺りが不安になる物事がたくさんあります(「痛み」というより「不安」と言ったほうがしっくりくる。未来ならともかくもう終わった過去に不安を抱くなんて変な話ですけど)。

酒のむと時々そこら辺敏感になって「クァァァぁぁああ」ってきますね。酒と哀愁の宿命的結合。

もう独りのときはたまらん。

 

しかし、だからといってこれは俺にとって毒なのかと考えたら、俺は首を横に振る。つーか毒だとしても飲む。吸う。食べる。

アホな話、俺が仮にタイムマシンに乗ってネコ型ロボットと後悔の元を修復しまくりに行ったら充実した心を手にすることができるのかといえば、多分、つーかおおいに「NO」。

そんなことしたら中身が空っぽに、水なし風船ヨーヨーみたいになってしまう気がしてなりません。後悔はきっと俺の左半分(超適当)を埋めて形作ってくれている。多分。おそらく。

 

俺は後悔ばかりしていますが、そうすることに溺れて酔っている気も大分あります。ので、この後悔党党員の言葉は話半分に聞いてもらっていたほうがいいかもしれません。

 

S君、間違いだらけでいいと思うぜ。

人の体や心を殺しさえしなければ。OK?

 

YES.doraimon/HOZZY

むらさき。

石を思いっきり遠くへ投げる。

意外と遠くまで飛んだ。

成長していた。

たったったっ

たーん。

自然と軽やかになる足取りに。

ポケットに手なんて突っ込みつつ。

鼻歌ったりしたけれど。

感じてしまった。

粘る地面の感触。

 

踏まれたゆるいガム。

市民権のない可哀想なゴム底。

 

ハロー。

 

NO.poisute/HOZZY

ゆーらゆら。

夏が残像になっていく。

風鈴が寂寥を帯びていく。

虫の声が透明さを増していく。

 

寂しいですな。

 

「まだまだ明日にでもなればまた暑さを取り戻すさ」みたいな白い歯と太陽が似合う好青年風な思考(俺の偏屈なイメージによる)にもしすがったとしてもその実現の後にはまたより確実になっていく夏の老衰、臨終、分解、消滅。その流れが寂しく待ってるだけ。とわかってる。

だったらこのまま夏を見送ったほうがいい、と思いました。

 

もうこのまま暑さも俺の気分も盛り返さないで秋にバトンタッチしてくれると気持ちいいんだけどな。

夏がとても好きなので。

 

名古屋台風平気だろうか。

 

YES.spoon/HOZZY

63円の幸せ。

俺は、何だか知らないけど東急田園都市線に縁があるみたいです。

「鷺沼」「つきみ野」「青葉台」ともう既に三箇所に住んだことがあります。

だからかなんか知らないけど未だにこの線には俺を惹きつける吸引力があるようで、たまに無性に乗りたくなる。

そして今また猛烈にこの線路沿いに住みたいと思っている。

 

昨日久しぶりにこの電車に乗った。

用事があるといえばあるけど、ないといえばない。

「二子新地」で降り、ぶらぶら散歩してみました。

陽射しが強すぎて眩暈がしたけど、フラフラと多摩川を目指し蛇行。

ちょうど花火大会の当日だったらしく、屋台や席とり用のブルーシートやらで川沿いの広場はまだ真昼間にもかかわらずちらほら埋まっていました。

河を挟んだとなり駅の「二子玉川」はもう東京都。<br>俺がいる位置は神奈川県。

バリバリ二子玉川の駅が見えるのに、向こう岸がやけに遠くに見えたのは多分俺が田舎者だから。

境界線っつーのはやっぱ変に重みがあるな。うむ。

ガリガリ君がすげー食いたくなった。

 

多摩川と言えば、最近話題沸騰中の「NANA」。

映画公開ももうすぐですね。

2巻が発売した頃位から何気にずっと読んでます笑。

妹が読んでいたのをなんとなく読んでみたらはまってしまった。<br>少女漫画に対する偏見がおかげでなくなりました。

実写版がどんな風になっているのか楽しみであります。

 

YES.tamagawa!/HOZZY

銀河系の外へ。

金属マニアの僕は、より美しい金属を手に入れるため、カスロペルムという星を目指した。

宇宙旅行と行ったら一般的には宇宙船だけど、船ほどの高価な乗りものは貧乏人の僕にはとてもじゃないけど買える代物じゃない。

中古船でも7000セロムはする。僕らの国の一般サラリーマン半年分の給料に相当する値段だ。

だから彗星特急の三等室チケットを代理店のおばちゃん相手にねばってねばって土下座までしてやっと15セロムで買い落とした。

 

彗星特急は「彗星」「特急」とは名ばかりの実にノロマな宇宙列車として有名だ。

衛生的にも、とても「彗星」から連想されるような綺麗さとは程遠い、実に不衛生な環境の中にある。ドブの臭いが常にするんだよ。臭い。

ただどれだけノロマで汚くても、格安の値段と確実に目的地まで運行するという信頼で、特に僕のような最下層の出身者たちには人気がある。

 

僕はデロル出身だ。

 

デロルとは、僕らの国の階級制度において最も地位が低く、しかし最も神に近いとされている階級だ。<br>ぎりぎりヒューモ(人間)として認められている僕たちみたいな階級が最も神に近いだなんてなんて皮肉な話だろうとつくづく思う。

でも神に近いと言われることは、僕らにとって何にも変えがたい誇りなんだ。僕らデロルは日に12回の礼拝を決して忘れない。

 

僕はノミが跳ね回る三等室のベッドの上で、まだ見ぬ金属「ゼノン」のことを想像していた。

もう500近い種類の金属を集めたけれど「ゼノン」はまったくもって未知の金属だ。

聞いた話によると青と白がマーブル状に描かれて、この世のものとは思えないほど美しく発光するらしい。

更に強度がとても高く、柔軟性にも優れているため、仮にもっと多くコンスタントに採取できる方法が見つかれば世界の金属工業に革命を起こせるとも言われている。

それほど優れた性質を持っているようなんだ。

 

三等室の天井がガッタンゴットンと揺れるたびに「ゼノン」に対する愛しさが膨れあがっていく。

 

ああ、あと15時間でカスロペルムに着く。

 

 

 

 

こんな物語も幽体離脱すれば現実として実現するらしい。

 

つーか現実とは何なんだい?

 

YES.zenon/HOZZY

カメイ君、ピンが壊れそう。

ついさっき、久しぶりに、遊んだ。

化石のような毎日をここ最近送っていたなぁ、とボウリングの玉を転がしながらしみじみ思いました。

こないだの新宿ロフトのライブも久しぶりのライブだったし、昨日まで曲作りに半身以上沈み込んでいてゴポゴポと少しチアノーゼ気味だったかも。

 

アメリカから一時帰省中の友人アラキ(仮名)に会うのが目的でシャレイド(地元のライブハウス)に集合しました。前藍坊主ドラマー亀井、フジモリ、キーボン(仮名)、さとし君(仮名)、俺、で集まったわけだけど、野郎どもで遊ぶっていったらもう酒呑むかボウリングやるかしか頭に浮かばん。他になんかあったっけ。

つーことで6人そろって軽トラでガッタンゴットン決闘会場を目指しました。車のドアが叩かないと開きませんでした。

 

去年もアラキ(仮名)が帰ってきたときにボウリングやりに行ったんですが、ただ転がすだけじゃおもしろくねー、ってことで敗者に厳しい罰ゲームを課すことを決めたんです。

 

今年も勿論、罰ゲイムがありました。

それは、、、、、後で書くとして、結果から言うと、ボウリング大会は、俺の、惨敗、でした笑。

2ゲームやってダントツビリ。

腐ってるぜマジ。

「どうした俺、腐ってるのは知ってるけど玉も転がせないなんて恥ずかしいじゃないか。」

とか、別に何も思ってねー笑。

これが一番ヤバイですよね。

だれか闘争心を分けてください。

つーか亀井には勝てると思ってたのになー笑。

フジモリに至っては、4回連続ストライクとかだして大フィーバーだし、他の奴らも途中から鼻くそほじくりながら投げるぐらいの余裕っぷり。

 

正直へこんだ笑。

 

で、負けドッグとなった俺は罰ゲームをやったわけなんだけど、ここではやっぱ割愛させていただきます。

ギリギリ言えるのは「体を張ってポップコーンを手に入れた」ぐらいかな。

 

万引きじゃありませんよ笑?

 

まぁでも結局のところ、最終的には、俺は「試合に負けて、勝負に勝った」と大きな声で言わせてもらうことにします。

特に、去年敗者だった彼に。

 

YES.ARAKI!/HOZZY