サド。

サド。

電車に乗る気分じゃなかった。だから渋谷まで車で行きました。

取材を終え、メンバーを乗せて晴天の中クラムボンをBGMに東名高速をリターン。小田原へ。

そして最後にフジモリを家に送り届けた後、静かに穏やかにピーンと衝動がやって来ました。

「海を見たい。」

小田原は海に近いです。見ようと思えばちょちょいのちょいと見れる。でもその時恋しくなったのはなぜだか日本海でした。

 

行こう。

 

自宅に帰りアコースティックギターとレンタル期限がギリギリのCD(一回も聴いてないし録音も忘れてた)を車に積んで彗星のごとく出発。

独り夕焼けの中、とりあえず「新潟」を目指しました。

 

東名→環8→関越→新潟中央。

 

アルド・チッコリーニの弾くリストのピアノをエンドレスで流しながら血走った目で走り続け、途中パーキングで眠ったりなんだりで新潟に着いたのは明け方でした。

 

日本海は切なかった。

 

空も空気も海もこの日は鉛色で、俺が「やあ、」と海に投げかけても関屋浜の海は知らんぷり。

 

しょうがねーから佐渡島に渡ることにしました。

 

車も一緒に乗せてフェリーに乗るより、単身船に乗っていくほうが断然安かったから車に一時さよならをしてギターを担いで乗船。

朝っぱらから不味い蕎麦を食って、売店で本を買った。

 

佐渡島に着いた頃には天気が回復して(AM8:00位)、心なしか日本海も俺に心を開いてきたような気がしました。

レンタカーを借りて、北を目指す。

 

佐渡島は想像通りの場所でした笑。良い感じのノットリゾート地。

人の息づかいがそのままある島だ。

地元の若い人たちはきっとどんどん島をでていくんだろうけど、そんな場所がおれは好きだ。

全然整備されてない砂浜に車を停めて、車窓越しに海を見ながら売店で買った『ノルウェイの森(下)』を読みふけってました(何度読んでも面白い、しかもこれで買ったの3冊目笑)。

 

日本海を見たって実感が持てたので、魚を食って夕日が落ちるのを見て帰ってきました。

 

実際半日しか島にはいなかったけど3日位滞在した気分です。

脳みその繊維が擦り切れる位色々考えたし、孤独の上にペンキを塗ってもすぐに剥がれ落ちてしまうってわかったし、腐ってもタイ丸焦げでも俺だし、抑圧は反発の原動力ってつくづくわかったし、自由を何度も馬鹿みたいに確認することの重要性にも気づいた。

帰りの船の中でタバコが吸いたくてしょうがなかったけど、船を降りたらそんな事もなくなっていたな。なんでだろ。

 

またヒッチハイクの旅がしたくなった。

 

YES.sado!/HOZZY

hozzy