○から●へ。

隣にあなたは立っていて、ずっと向こうでが犬が鳴いている。
森とは言えないけれど、林より大きい、樹々が群れる場所。
「綺麗な赤だ。」
わたしがマッチを放ったとき、枯れ草ではバッタが跳ねていた。
「これが私からの気持ちよ。」
空を埋め尽くす闇が、ぱりぱり、と剥がれ落ちて、黒い雪になって落ちてくる。
「こんなプレゼントは始めてだよ。」
彼は闇を手に掴み、青黒く染まった手のひらを私に見せて笑う。
視線を外してわたしは呟いた。

「ハッピーバースデイ。」

YES.blackcoffe/hozzy

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