煙草を10本吸ってしまった。
セミがこんな夜中でも、狂ったようにむしり泣いている。
網戸にとまった奴に、耳を塞ぎたくなるほど聴き入ってしまう。
何がそんなに掻き立てる。
何がそんなに気に入らない。
夏の夜はどこにいった。
裸の皮膚さえ脱ぎたくなる。
扇風機だけじゃ間に合わない。
睡魔だけじゃ眠れない。
詩は棄てた、なのに言葉を探してしまう。
駄文執行!!
君は存在している。
その存在を問う前に、存在している。
既にして、瞬きをし、セミを聴き、哀しみを呑んでいる。
慰めに聞こえるか?
それならば即刻心を閉ざせ。
俺は命を賭して君に謂う。
生きる「意味」など本当はない。
意味が意味を帯びるのは、思考が回った時、そのときのみだ。
思考はどこにある?
この、ここ、「脳」さえ超えた、この、瞬間だ。
瞬間はどこにある?
この生の、形無き器の、一瞬に、だ。
生きることは、すでに意味を超えている。
言葉、感性、時間、死、
全てを超えている。
愛がほしいか?
答えがほしいか?
真実をみたいか?
ならば、生を肯定しろ。
そこから、始まるんだ意味が。
命は無条件に、全てを包んでいる。
俺はそう思うのだ。
確実にそう思う。
この暑さに、気がジュレル。
失礼した。
YES,anata/hozzy