泣き虫が今日はいない。
今日は、というか日付が変わって昨日は夕方の4時頃からビールを呑んで、木田元さんの「反哲学入門」という本を自分でも信じられない位のスピードで読み平らげた。
前から書店にて気になっていた「反哲学」という文句、一体何のことですか?と気にはなっていたんだけど、「反哲学」なんて哲学にアンチになれるほど哲学を修めているわけでもないから、気にはなるんだけど何だかびびってしまって手が伸びなかったのだが、先日「新耳袋」という怪談本を手に入れたくなって本屋に行ったところ、キラッと輝く「反哲学」の文字に衝動を抑えきれず新耳袋とまとめて買ってしまった。いつ読もうとちらちらタイミングをうかがっていたところ今日がその日にジャッとなりました。
ちなみに「新耳袋」は正直たいして怖くはなかったけど(好きな人がいたらごめんなさい)、『山の牧場』という話が気になって気になってしかたがなかったため買いました。この話は今ではもうかなり有名?というか時代遅れ気味なのかな。とりあえず、異次元的世界の代表格的話みたいです。これはさすがに背筋がすーんとした。後日談等いろいろネットで調べてしまいました笑。
で、木田さんのやつをいざ読んでみたら難しいんだけどとても面白かった笑!
この人の本は何回か読んだことがあったのですが、もしかしたら自分と相性がいいのかもしれない。ユウイチが好きな小説家、京極夏彦の「陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず)」でも巻末の解説みたいなところで木田さんは一筆書いています。ハイデガーという哲学者にかなり思い入れのある先生です。
俺もハイデガーという哲学者にはかなり肩入れしています笑。
俺は大学やセミナーなんかのしっかりした所で哲学教育を受けた訳でもないし、身近にそのことに明るい先生的存在もいないし(唯一討論みたいなことをできるのはユウイチくらいです)かなり自己流に、けれども趣味よりは骨身を削って、自分なりに歩を進めている分際ですが、このハイデガーという人の思想は、おれにとってすこぶる衝撃的で、ほとんど心酔に近い状態を続けたこともしばしばあるほど吸い込まれてしまってます。
なんといっても「存在」とはなんぞや?ということをどの時代の誰よりも主題的に、論理的に展開している人だからです。
あんまり存在、存在、言ってるといつもの二の舞になってきてしまうので笑、ここで話を切り上げますが、その「反哲学入門」に刺激を受けたのと、流れ的にいきなりだけど、芥川龍之介の短編集「蜘蛛の糸」に改めて引っ張られて、なんだかいい曲ができました。
まだまだ原曲で荒削りだけど、いうなれば「シータムン2」!!
シータムンという曲を知らない人がいたら「コイントス」というシングルの二曲目に入っているので是非聴いてみて下さい。イメージの塊でしかない曲ですが笑、自分で言うのもなんですがとってもいい曲です。
で、このシータムン2をつくっているときに、ふと気になったのが、今まで自分の作った曲の「俺っぽい」って具体的に一体何なんだろか、と改めて眺め直して解析してみようじゃないかと、そんなことを思い立ちました。
藍坊主は、みんな曲を作ったりしますが、基本的に藤森と俺の二人が元になる曲を作ってタクロウとユウイチにアレンジをしてもらうという形でたいていは作業が進んでいってます。
そういう目線で改めて自分たちの作ったCDを聴いてみたら、藤森さんの曲はやっぱいいね!!俺が1リスナーだとして、音楽好きな一人だとして、俺の趣味も考慮して、流れるままにまかせたとして、やっぱ彼の音楽はいいのよ。包まれて気がつけばさっきより前にいられる感じ。自分が藍坊主に居られてよかったと改めて思わせてくれる。
そして、自分の曲を聴いた時思ったこと。
エリックサティ好き過ぎ!!
maj7愛し過ぎ!!
まず、こう思いました。
エリックサティは神の曲「ジムノペディ」や「ピカデリー」や「ジュトゥヴ」等を作った20世紀初頭のクラシックの人です。
maj7はギターのコードで「メジャーセブンス」という響きを表す記号で、メロディー単体で言うときはちょっと不安定で透明感がある一音を指すときに言ったりします(俺はそう思ってます)。
ブルーハーツが大好きなくせして俺は随分と西洋かぶれていやがるところがある。レディオヘッド、ビョーク、シガーロス、クイーン、ビートルズ、セックスピストルズ、アンダーワールド、ダフトパンク、ドビュッシー、有名どころ(ほんと有名どころばっかだな)を挙げればこの人達にかなり影響されているんじゃないか。
で、もし今俺がもし一人ぼっちで、どこかで真剣に誰かに自分の作った曲をプレゼンするならどれをもっていくかと妄想したところ、この曲たちを選んだ。
1ジムノペディック
2シータムン
3Lumo
4コンセント
5柔らかいローウィン
6水に似た感情
7空を作りたくなかった
8羽化の月(不滅の太陽)
9ウズラ
以上、、、、。
これだけかい!!
ってつっこまないでね。
突っ込んでほしいけど、本当は「ええ?」とか言ってほしいけど、こうなっちゃってるかもしれん。今の気分的にこうなってる。
9曲って、寂しい気がするけど、この9曲の感じが「俺っぽい」気がしててん。カッコで「不滅の太陽」をいれてるのは、ぶっちゃけまだ俺自身この曲がなんなんだかよくわかってないのですね。自信作なのに正直よくわからん。わからんけど好きだからいれちゃったん。ウィー!!
はい。
ここまでつき合ってくれた方、どうもありがとうございました。
完全なる自己満足でした。
うん。
さて、で、最近作った新曲たちが、マイセレクト10曲目11曲目に加われるように、魂蒸発させて頑張るざますよ、マイスター。
では,そろそろ作業に戻ります。
YES.sefian/hozzy