もえろよもえろ。
とても当たり前のことなんだけど、日が暮れるとどっかで日が昇るって、なんかすげえなあ、と思ってしもた。
日が暮れる、どこだかわからないけど、どこかでは同時に日が昇リ始めてる。
太陽には休みがなかったんだって改めて思い知った。
改めてって、俺は馬鹿か笑。
なんか毎日を同じ場所で過ごしているから、朝が来たら起きて夜が更けたら眠てってやってるけど、そうなんだよ、太陽はずっと輝いてるんだよ。
すげーなんかシンプルなことをたくさん忘れてしまっている。
夕日は赤く、赤は赤い。
赤い赤はどんな色。
1たす1で、俺は何を足しているんだ。
りんごとみかんは、りんごとみかんなのに、1たす1で足せてしまう。
なにを、たしてる。
味も形もちがう、色も匂いもちがうのに。
みかんとみかんも、この世に同じみかんは一つもないのに、1たす1で足せてしまう。
なにをたしてる。
静岡産も愛媛産も、1、2、3、4、
とりも魚も、1、2、3、4、
ぼくもあなたも、1、2、3、4、
出席番号17、ササキ君。
「僕は数字には還元できない、魂です。出席応答を拒否します!」
「よろしい。では成績1ね」
「1ってなんですか?」
「黙らっしゃい」
黙ります。
シンプルに。
複雑さの足場を固めるシンプルさ、単純なものって、わかりやすければわかりやすいほど、実はおそろしく複雑というか、意味不明じゃねーか。
というか、ほとんど意味分からん。
「なぜ?」
って問いでもう分解できなくなってくる。
すじこ、と、いくら、なぜ分ける。
昼の月と夜の月、なぜ同じ「月」と呼ぶ。
シン、プルイ、ズミステ、リアス。
みんな太陽の休みなしな生き様に、畏怖さえ抱いてしまったりする。
太陽を人が崇拝するのは、恐ろしいほどのシンプルさにあるのじゃないか。
太陽さんよ、
あなたを死ぬまで理解できない。
YES.Ra/hozzy