column

めんどくせえ。

俺が髪の毛が長い理由。
もしくはもじゃもじゃな理由。

「美容院、及び、床屋が苦手だから」です。

ああ。

つまるところ、髪の毛を切る人たちのことが、どうも苦手になっちゃったのです。

ある時期まで、思い起こせばデビューから2006年くらいまでは大前さんという亀井栄(前ドラマー)繋がりのナイスな美容師さんに毎回お世話になって、ストレス無く髪を切るという習慣が出来上がっていたのですが、大前さんが遠くに赴任になってからは(いかんせんさすがに沼津は遠いっす、、、)気のおけない美容師さんがいなくなり、己でカットするという荒技に移行しがちになりました。

それでもまた別の友人繋がりの美容師さんにカットしてもらったりとか、あったんですが、みんな遠くに行っちゃうんだよね。
繋がりも疎遠になっちゃったりとか物理的にも精神的にも(なんか空気感的に)

って感じで、伸び始めちゃったわけですよ私は。
別に髪の毛伸ばしたいとかも思っても無いし、あっても無くてもどっちだっていいんだよ。
禿げたらやだけどさ。
ハードロックになりたいわけでもないんだよ。

ただ、私、いろいろ変な美容師さんによく当たりまして、美容師恐怖症になってるんです。

例1、下北沢のあるお店にて。

「はい、こんな感じどう?」

と鏡を背後に向けられながらの後頭部の確認。

『うーん、もうちょっと切って下さい』

と私が注文を付けますと、

ほーーーう的な顔をしてちょっと不服そうな顔つき。
しかし切り手もプロなのでしっかりと要望には応えてくれます。

この時点で、私はもう嫌です。

なんでタメグチきいてくんだよてめえ。
友達ならわかるけど、あんた誰?

ファッションリーダー?

下北沢って、たくさん美容室在るけど、俺はどうもクソ野郎にあたるらしい。

例2、近所の駅前の美容室にて。

まず受付の女が気に入らねえ。
店構えがやけに洒落てやがるから入ってみたものの、頭の悪そうなダテ眼鏡の女が「予約いっぱいっす」って、電話しねえお前が入ってくんな的空気。
まあまあまあ。美容院というところは床屋と違って、アポなしでゆくところではないから、僕ちんが悪かったです、と空いてる時間を聞きびくびくしながらまず退場。
時間をつぶして、再突入。

まあ、内容の無い会話をしながら髪を洗ってもらい、髪を切ってくれたお兄さんはとてもいいひとでした。
ここまではよかったの。

でね、
このあとに髪を乾かしてくれたババアがくせ者でしたのです。

ぶーーん、ってドライヤーで髪をぶんぶんしてたら唐突にそのババアが、

「天パーって全然悪いことじゃないと思うの」っていいはじめて、

「みんなストレートにするじゃない?天パーって全然恥ずかしいことじゃないと私は思うのよね」

って、まるで天パーが恥ずかしいかのごとく話し始めたんだよババア。

俺はなんだか何言ってんのかわかんなくなってしまって、その意図を理解するのにタイムロスがありますたよ。

俺が天パーだから勇気づけてくれようとしていたのよそのババアは。

おおきなお世話だってんだよ笑!

よくよく見ると、そのババアの髪の毛は明らかに縮毛矯正した髪の艶をしているわけよ。

お前が一番天パーを否定してるじゃんかよこらって思っちゃったわけよ。

いらいらしたわけ。

したらそのババアそれを察知してなんか彼女もイライラし始めたわけ。

俺、もうむかついちゃって、早く帰りたくて時計をちらちら見まくってたら、そのババアなんて言ったと思う?

「ねえ、君。バイトは何時からなの?」

ぼくミュージシャン。プロなの。

完璧俺のことどっかのバイト君だと決めつけてるわけ。
ばばあ。

別にバイトすること自体を俺は否定してるわけじゃ全くないスよ。
俺も俺なりに頑張ったし。
たださ、俺もバイトしてる時期はとっくに過ぎてるわけよ、音楽頑張ってる時期な訳よ、やっぱりプライドってあるじゃない。

殺してやりたくなりながら、最悪な気持ちで店を出ました。

例3、極めつけの近所の床屋にて。

そんな苦い想いでが重なり、どうも美容院は俺には合わないと言うことで、だったら初心に戻り床屋さんに行こう!となったわけです。

つーことで近所にまたちょっと洒落込んでやがる床屋さんがあったので言ってみることにしたのでした。

まあ、その頃には髪きり屋不信で随分髪も伸び、野ざらし状態、美容に携わる人間からすると私の頭部は随分許せない状態だったとは思います。
それも自覚しつつ、私は臨みました、髪きり屋に。

席に座り、理容師の顔を見る。

普通の若い兄ちゃん。
笑顔が無いのちょっと不安だった。
それでも床屋で面倒なこたあもうねえだろと安心しておりました。

「はい。じゃあどうします?」

と聞かれまして、私は特にやりたい髪型とかなかったものですから、まあ普通に中間辺りでさっぱり切っちゃって下さい。とよく言うセリフを言ったわけです。

したらね、

「普通なんて髪型はないんだよ、ドンくらい切ればいいのかちゃんと言ってくんないかな?(ハッて感じで鼻で笑ってる)」

ぽーーーーーーーう笑。

なんだか私はよくわかんなくなってしまって、そのまま立ち上がり、おそらく顔を真っ赤にしてぶちぎれました。

「てめえ、客に向かってふざけたことぬかしてんじゃねー!!お前等一体なんなんですか?」と熱く言っておったと思います。

ここからは、いままでのうっぷんをはらすごとく髪きり野郎ども全般にぶつけたかった文句をその彼にひたすら浴びせ続けた気がします。
最後に彼が「すいません。そういうスタイルなんです」と謝りましたが、なによそういうスタイルって?

ロハス!?

もうかんがえるとむかつくんですけど、俺はどうも髪きる人間になめられる傾向にあるんでしょうね。
髪切りいくのもうほんとこわいもん。
また馬鹿みたいな調子乗り野郎にこかれたら最悪だなって思っちゃってるもん。

いい人が大半ななか、悪い人にあまりにも連続で遭遇してしまったのは、ぼくのしわざかもしれなーーーい。

もう髪切りたいよ。
また自分で切るか。
しょうがないよもうやだもん。
アーティストたちに関わるのは。

YES.artist/hozzy

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