イノチ。
ドライイースト菌。
言わずと知れたパン作りに欠かせないアイテムです。
小学生の頃、パン工場に見学に行ったときに触った、焼かれる前の発酵中の生地。
強烈に苦手だったあの匂いが、この箱の中のパックにも詰まってました。
焼くと半生とでは、パンという物体は、別次元の存在です。
僕の最近の趣味はパン作りです。
うそです。
パンは食べるのは好きです。
作り方は、ちっともわかりません!!
実は、このイースト菌、二酸化炭素を作るためにスーパーで買ってきたのでした。
CO2!
このエコエコ時代に一石投じるために、二酸化炭素を大気に振りまいてやりたくなったのです。
うそです。
水草を綺麗に育てるためです。
この時代にわざわざ二酸化炭素を作るなんてのは、水槽狂いの人間か、炭酸用のボンベ作ってるお仕事の方がた以外あまりいません。
息を吐けば嫌でもでてくるもんを、わざわざ金払ってつくる。
すごいパンク!!
かわいい水草ちゃんたちのために。
そう、でなんで二酸化炭素かっていうと、
水槽のなかの水草も植物ですから、光合成によってエネルギーを作り出します。
光合成は、光りと二酸化炭素で成立しています。
そして酸素とエネルギーを作り出します。
なので、水槽の中の二酸化炭素濃度を強制的に上げて、強い光りを照らしつければ、水草君たちはもの凄い勢いで成長するためのエネルギーを作り出す事が可能になるのです。
陸上の植物に、二酸化炭素を強制添加するってのなかなか難しいと思うんですが(水耕栽培ならば、水槽と一緒で簡単だと思うけど)、水槽はなんといってもフィールドが「水」ですから、どんどん二酸化炭素が溶けていきます。
昔、理科の実験でやったけど、フラスコに水入れて、ボンべから二酸化炭素をその中に噴射して栓をして振りまくる。
すると、なんとも簡単に炭酸水が出来上がっちゃったのを覚えている。
そんだけ、二酸化炭素は水に溶けやすいようです。
それを水槽に強制的にぶち込むってのは、かなり自然に反した「不自然」の極みですが、栽培とか農業も不自然っちゃそうとう不自然だからね、、、。
農薬や、海の重金属汚染にくらべたら、水槽への二酸化炭素なんてかわいいもんです。
で、どうやってイースト菌から二酸化炭素をつくるかというと、発酵させれば勝手に二酸化炭素を出すんですイースト君。
ペットボトルに砂糖入りゼリーと水を入れて(ちゃんと手順がある)イースト菌パウダーを振りかければ、これで完了。
どんどん砂糖入りゼリーを餌に、発酵をかましてくれます。
同時にアルコールも作ってくれます。
絶対のみたくねーけど笑。
ふた開けると酒の匂いがちゃんとした。
これにチューブつけて水槽にたらせば、もう勝手にぷくぷくと、CO2の泡が水中に漂うシステムになる。
お手軽で、安い。
ただ、いろいろ問題もある。
◦温度によって発酵スピードが変わる
◦アルコールの濃度が高くなってくると発酵が止まる。
◦ふたをあけるとくさい
◦見た目がださい
◦おいしそうじゃない
けど色々やってみると、実に面白い手応えが毎回ある。
あのくっさいイースト菌が、ちゃんと別のもんを生物的な反応で創出しているってのが、やっぱ臭いけど、神秘的にすら感じてしまう。
さらにちゃんと二酸化炭素を水中に放出させると、時間が経つと水草から綺麗な気泡がちゃんとでてくる。酸素を作って出している。二酸化炭素を添加しないときは、全然気泡なんてでてこなかったのに。
しかも夜、明かりを消すと、ちゃんと植物たちは生長しているのですよ。
寝ながら溜め込んだエネルギーで育っている。
かわいらしいですわ。
この二酸化炭素を添加する、しっかりとした装置もちゃんと店とかで売っているんですが、たけーーんだよ。
年末年始で色々金使っちまったから、当分は、我慢しなけりゃなあ。
イースト菌300円?くらいのこのマジックを、できる所まで使っていきたい。
けど意外とこの面倒具合は、作ってる感があって俺は好き。
見た目がかっこいい装置に越した事はないけどね。
命は美しい!
YES.super kameriya/hozzy