南相馬市3。
福島県みなみそうまし
結局現場に着いて、2時間足らずで雨のため屋外作業中止。屋内でそのお宅の床下の泥だしを開始するということでしたが、「原発の事もありますし、雨ですので希望する方だけでよろしいです」とのことで、俺は撤退を選びました。
ボランティアの基本は『細く、長く、いつでもやめられる』
北上青年会議所のリーダー菊池さんに教えられた事ですが、引く勇気も大切です。
東京から来たボランティアの方二人は残って作業を続けるという事でしたので、自分だけ撤退しました。
相馬市と南相馬市は隣あっていますが、明らかに南相馬市の方が人手が足りていない感が強かったです。ボランティアセンターの方々も、自分ら着いたときの歓迎のされかたも大きかったです。結局ほとんど力になれませんでしたが、、、、。晴天の日を狙って、また参加したいと思います。
相馬市では宿も予約がいっぱいでとれませんでしたが、南相馬市では一件目で予約が取れました。
相馬市では屋外作業即刻中止でしたが、南相馬市では雨が多少降っていても屋外作業を続けていました。
それに誰一人として防護服などきていません。
ヘルメットはおろか、帽子さえかぶっていない方もいましたし、地元の方はマスクも着用せずに作業されているかたも多かったです。
この差は原発により近いということの裏返しなのじゃないのかと、胸が痛いを通り越して吐き気がしてきました。
マスクを毎日して、防護服を着て、生活などできるはずがない。どうであっても日常を取り戻さなくてはならないからです。
南相馬市に入って、ボランティアの立場に着いても考え直させられました。この地域でのボランティアへの参加について、いち民間の自分がどこまで参加するべきなのだろうか。
政府の原発への対応はご存知の通り、現在腐りきった責任のなすり付け合いに発展しています。公表されている放射線量も、どこまで信じていいのかわからない。
放射能の知識については、自分も現地に入るくらいですからそれなり持っていますが、政府の対応や、小出しにされる隠されていた原発の真実(メルトダウンや海水への高濃度汚染水の排出など)に、どこまで手伝いができるのか現状では悩んでしまうのが、正直な所です。
俺は関東の人間ですから、福島の原発のおかげでここまで育ったと言っていいです。
この事件がおこるまで恥ずかしながら、福島原発が関東の電力のために存在し、大きな役割を担っていた事さえ知りませんでした。福島にありながら、福島のために電力を供給しているわけではいという事実もです。
あの原発のおかげでここまで育ってきた、育ててもらった恩は俺は返さなくてはと思ってます。
音楽やるにも、電気が莫大に必要だからね笑。
といっても矢張り、雨の中の作業はやめた方が良いと思いましたので、今回は一度自宅に帰ってきました。少しでもお金を落とそうと南相馬の宿も取ったのですが、キャンセルしました、、、申し訳ないです。また必ずいきますので!!