夜の滑らかな放物線。
バランスの死の連続、それを感覚として人間は時間と呼んでいる。
変化も、バランスの崩れた事象の連続の記憶と言える。
バランスがとれるとは、死ぬことだ。
動かなくなるというのが、完璧なバランスだ。
そんなものはこの世界にはない、
絵画の衝撃は、平面の中でのアンバランスさの強烈な時間性。
左右対称の絵を多くの人がつまらないと思うのは、そこに絵画的な死をただ見てるからだ。
常にバランスを失い続けるこの世界!
それが生を与えている。
アンバランスが自分という同一性を遠回しに与えている。
変化でしか、自分なんて存在は語れない。
ものは言い様だろうか、否、言いようでしか語れないのが、この世界じゃないか。
街なかでふと見た子供のジャンプに、ものすごい美しさを見た。
それは自分のなかで出来上がっていた「動き」の予想を超えていたからだ
。
死に続けている俺の感性=バランスに沈んでいくこの感性!!=慣れ、を壊すからだ。
それは即ち、新鮮さ。
なんて夜だったろう、背筋が凍りそうだった。
いつなにがあるかわからない。
クリスマス。
YES.unbalance/hozzy