キャベツを千切ってるだけなのに。
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春といえば村上春樹。
名前に春が入ってるからってだけじゃなく笑、春になると個人的にすごく読みたくなる小説家。つーか大好きです。
特に初期からダンスダンスダンス辺りまでの話が、春の感じととても同調する感覚がする。
物語の中は冬だったり、夏だったりたくさんの季節が勿論あるんだけどな。
なんか文体が春っぽくて、とにかく目玉焼きがおいしいそうで、バーでカティーサークを飲んでみたくなる、なんであんなに料理の描写が素敵なんだろうって、多分読んだ事ある人は少なからず思ったことがあるはずでしょう笑、ほんとなんであんなに魅力的に個性的に書けるんだろうね。サンドイッチなんか反則だよ。いつもレタスが瑞々しくって本当にシャキシャキしてそうだもんな。
立て付けの悪い本棚から崩れてとりにくいところに落ちたままだった本の固まりたちを昨日、手を伸ばして何冊かもとに戻す途中で「村上春樹にご用心」って本に久しぶりに再会して。
内田樹さんの本。ユウイチがたしか好きだったんだじゃなかったかな。藤森もかな。
パラパラめくっていたらさ、春だしさ、くしゃみとかしていたらやっぱり村上春樹が無性に読みたくなってきてしまってさ。
良く読み返すのは、どメジャーなやつばっかりだけど、やっぱ「ノルウェイの森」は最強だよね。初めて読んでから年もとって、あまりにも読みすぎたもんだから、もうさすがに登場人物の誰にも共感も感情移入もできなくなってるけど笑、この本の空気感はずっと変わらないないつ読んでも。
あと「納屋を焼く」って短編集も好きだな。「パン屋再襲撃」もいいな。その中の「ねじまき鳥と火曜日の女たち」が、短編の中では一番好きだな。ねじまき鳥クロニクル本編よりなんか印象に強烈に残ってしまって英語のペイパーバック版でも読んでみようと翻訳機片手にかつて挑んでみたというはまりっぷり。
春の春樹を色々落ち着いたら心ゆくまでまた堪能しよう。
YES.spaghetti/hozzy