通電した光景を想うと、、、。
ツアー中にたしか仙台で、その日きてたお客さんから熱い手紙と一緒にいただいたVOCA展という今まさに上野でやってる展覧会のチケット握りしめて、今日は今年初の上野公園に行ってきた(ありがとうチケット!)
桜が咲き始めたなんて情報もちらっと聞いて、ちょっと浮き浮きしながらいったんだけど、どこの桜が咲いたんだろう。まだまだ肌寒そうな枝と、あいかわらずグロい幹だけをむき出しにしたノーマル桜達しか見当たらなかったぞ。
で、予定よりちょっと到着が遅くなってしまって、ようやく、さあ、その展覧会に突入だって時にやっぱり大好きな国立科学博物館の事がふと頭の片隅に浮かんできてしまって、これじゃあせっかくチケットもらったのに、集中できないんじゃ失礼じゃないかと、まずは国立科学博物館に行って心を落ち着かせようってことで、行き先を変更してそこへ行ってしまった。まずはね!そういう気持ちでね、いきました。
久しぶりの科学博物館!
テンションは小学生のそれと変わらないほど、心は盛り上がってしまいます。
実際小学生に一瞬混じりながらチケット買ったしね。
いや、しかし今回は一部、っつーか半分くらい改修工事してて見れない会場が多かったんだけれどもさ、やっぱり私の心の襞の奥の方にあの建物の空気感は見事にしみ込んでくる。
なんか顕微鏡をずらっと並べて、顕微鏡の歴史みたいなのを展示してるコーナーとかあって、すっげえマニアックだなおい、誰がこんなの喜びながらみんだよ、なんて心の中でちょっと悪態ついてみたりしたけど、気がつけばすげえ真剣にあの美しい造形物をバカみたいなツラしながら俺も眺めてしまっていたよ笑。真鍮みたいなので作られた古い顕微鏡は、野口英世が使ってたやつとか北里博士が使ってたやつとかも展示してあって、あんまその人物たちの事は正直よく知らないのだけど、その顕微鏡の造形が!かっこいいのなんのって、味が出てるとかのレベルじゃなくて美術品だよねあれ。うつくしいのな。あれで微生物とか鉱物見てたら、レンズに集中できねえんじゃないか、本体がたまらなすぎて。顕微鏡ってこんな萌える要素があるなんて思いもよらなかったっす。
あと、さらに強烈だったのが、富士フイルムの技術者が昔レンズ設計の計算のために作ったっていう真空管式計算機!
あれは作ったひと絶対頭可笑しいよほんと。10分ぐらい動けなかったぞそれ見て衝撃うけて笑。
FUJICって名前のきちがいマシン、ほんと壁から真空管が生えまくってるかのごとく、おびただしい数のチューブがずらっと並んでた。冒頭の下手糞な写真がそれね(ちなみに博物館は写真撮影ほとんどの部屋がOKです!)。しかもさっきWikiしたらさ、当時ではこれまだ真空管少ないほうだって書いてあって死ぬかと思った。もっとすんげえ数の真空管使ってコンピューターみたいなの動かしてたんだね。
夏は大変だったろうなー。熱半端ねえだろうな。
こんだけ(真空管2000本弱)装備して、人力で計算するよりも2000倍くらい効率よくなったってぐらいしか効果がない(それでも当時は画期的!)ってのが、馬鹿みたいとかじゃなくて、逆にどんだけ才能あって忍耐強い技術者たちだったんだろうって、自分がそこにいたらきっとやろうとか、仮にそう思っても、絶対できない、作り上げられないとおもうわ。あの発想も、それを突き通す意思も、持てないんじゃないかって思う。そんだけ恐ろしい機械が、ボロっとした感じでたたずんでる博物館。今日もコテンパンに叩きのめされてしまった気分です。と同時に、人の本気の創造力に触れられまくれて、幸せな一日でした。ほんとに。
って、すっかり悦に入っていたら、あっという間に退館時間になってしまって、その後行こうと思っていた当初の目的!の展覧会に時間間に合わなくて入れなくなるという事態に、、、。
またいこう。期日までなら、逃げないからね上野は、、、、。
チケット絶対無駄にはしません。
事実おかげで今日は良い一日でした笑。
再度、ありがとう!
YES.Fujic/hozz