映画の話⑤
藍坊主×勝又監督の映画製作企画。WIZYさん協力のもとのこの企画も残すとろあと約一週間。
企画開始からここまで応援、協力、参加してくれた皆様本当にありがとうございます!
たくさんのコメントも、この前例がない企画を推進していく勇気になってます。改めてどうもありがとう。
それでは、映画のはなしの続き。撮影期間の事を振り返ってみて。今日は長文失礼します。
台風でとても心配だった9月の野外撮影も奇跡的に必要日は全日晴れ(雨バンドの我々にとっては大奇跡です、、)、おそらく最高のロケーションで撮影できたのではないかと監督の所感を推測しています。
わたくしhozzyは1日目が東京コーリングのライブと重なっていたので、この日はほぼ終わりからの現場参加でしたが全5日間の撮影に、所々立ち会う事ができました。
ということで、撮影風景の印象を書かせていただこうと思います。
まず一日目。
全く映画の現場撮影がどんなものかを知らない状態で、しかも前述のようにライブが終わった後からの参加ということで、まずは一杯飲んでから落ち着こうと小田急富水駅前のファミリーマートにて缶ハイボールのプルトップをオープン。
ぐびりとやってから雨空を眺め、しばらくしてから先に現場に参加していたうちのスタッフに電話をかけて駅まで迎えにきてもらうことに。
十数分後に車が到着。
よー。と片手を上げてスタッフ丸山の元に近づいて行くと、あきらかにちょっと緊張しているご様子。
「撮影どう?」とニヤけながら聞きますと、
「映画の現場やべえっす!なんか音楽の現場と全然ちがいますよホジーさん!やべえっす!」
とワクワクするような返答。
それから車の中で初日のその時までに起きた面白そうな話をかいつまんで聞き出しつつ、勝又さんの本気感満載の現場に向かったのでした。
そして現場到着後に、キャストの皆さん、スタッフの皆さんにご挨拶させていただいてから撮影をちょっと見学させてもらいました。
が、すぐにこの日の予定分は終了、、、。
現場の目の前に広がっていた田んぼが雨に濡れていたのが懐かしかったという記憶の1日目。
そこにスタッフさんが足を滑らせてダイブしたらしい人型の後を見た記憶の1日目。
ぶっちゃけそれしかなかった1日目。
ちゃんと撮影を見れそうなのは2日目に持ち越し。
1日目お疲れ様でしたの勝又監督を捕まえて2人で夜のバーミヤンへ。
あんま映画の話もせず、いつものくだらないやりとりを終えて店を出る。
「じゃあなホジ!またあしたな!」
という言葉を残し、監督は夜の真鶴方面へ車を走らせていきました。
僕は雨の音を聞きながら小田原の実家で就寝。
二日目。
ロケ地は小田原から真鶴へ。
真鶴は自分の母方の故郷という事もあり、町の雰囲気と構造はだいたい知っているつもりだったものの、撮影場所は初めて行くようなところもあり、自分にっても新しい町の側面を掘り出せた、おもしろな一日でした。
実家から車に乗り込み大好きな朝の真鶴道路を走る。ラジオはFMヨコハマ、#ちょうどいいラジオ。光邦さん。
午前中からの撮影に合流し、少しさびれた港町らしいロケーションでのシーンを見る。
1日目はもう暗かったし、室内撮影がメインの日だったし、外は雨がしとしと降っていたのもあって、どんな人たちが撮影現場にいるのかちゃんと把握出来ていなかったけど、ここで改めて人の多さを知って驚く。
ぶっちゃけもっと少ない人数で撮影していくのかと思っていたけど(MVの撮影よりも少し多いくらいなのかな、、と)、予想の3〜4倍ぐらい映画撮影部隊がいた。
そして勝又さんが予想以上に監督オーラを醸し出していて、仕事の顔になっていた。MVの撮影時にも見た事のない顔だ。
スタッフ関係の編成については俺たちは全くノータッチなので、全部監督側にまかせていた。
映画の現場は全くわからないので、当然ながらそうしていた。
俺たち藍坊主の役割は撮影開始前に6割は終わってて(主にストーリーへの関与、方向性揉み)、残り4割は撮影終了後(音楽制作や編集確認、最終決定)。
撮影中は見守ることしかできない。
なのである意味本番の撮影現場が一番未知すぎてモヤモヤしていた部分だったけど、
じっと職人さんたちの動きや役割をそこで見ていたら、そんな懸念は吹っ飛んでいった。やっぱりすごかったです。
そして役者さんたちも、始めは監督とのイメージ共有がぼんやりとしていても、だんだんとお互いの焦点があっていくのがわかるくらいに演技が切れてくる。
ほえー、っとなって、真剣になりすぎるのも疲れてくるので、俺は途中で海を眺めに浜沿いへほどよく抜けつつ、夏の名残りを味わってました笑。
モニターで撮ってる絵も見させてもらったけど、もう、これは素敵なものになる確信しかなかった。
という二日目。
終了後にちょっとした事件があったけど笑、これは俺たちと勝又さんだけの秘密にしておこう。
3日目。
主演の白上心望さん、ひたすら走る。スイカを抱えても走る。それをじっと眺めていた。
山下聖子役の花影香音さんのこの日の聖子像に僕しびれる。
スイカがとても印象的な日。
この映画のハイライトシーンの撮影もこの日だった。
この日は拓郎も途中から現場に来て一緒に撮影を見守っていた。
同じ場所で待機してたからかもしれないけど、2人して同じドクムシに体中刺されて翌日たいへんなことになった。
多分ブヨかなんかだと思うけど、地元の人は毒虫と言っていた。めっちゃ変な腫れ方してかゆかった。
4日目。
真鶴での最後の撮影日。
途中から現場に合流した僕も、今日が真鶴での最後の日ということでなんだか寂しくなり、皆さんが泊まり込みをしていた宿に撮影終了後にお邪魔させていただきました。
それでスタッフさんたちといつもより多めに喋れたけど、ほんと皆さん映画を作るのが好きなんだなと。
どういう意思であんなに大変で過酷な仕事をやっているのか、答えはなんとなくわかっていたけど、そんな疑問は”好きだから”って単純でただ熱い理由しかないっていう雰囲気で、一言も誰もそんな言葉は言ってなかったけど、それがにじみ出ている雰囲気を知って、俺たちが音楽をやってるのと変わらないんだなと思った。情熱をもってただ映画というものに向き合っているんだなと。
それを今回、この「太陽の夜」にも向けてくれた事がとても光栄でしたし、誇らしかったです。嬉しかった。
勝又さんと出会わなかったら、もっと戻ると、僕らを引き合わせてくれた阿藤快さんが、2005年ウズラのPVに出演してくださらなかったら、こんなことを感じられるチャンスもなかったし、この企画がなかったら、この日の夜がなかった。
ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます、、、と繰り返し思った4日目でした。
最終日。
また戻って小田原での撮影。
今までで一番登場キャストが多かった日。
最後だぞ、最後だぞ、という緊張感と収束感がずっと流れていたように感じました。
勝又さんも撤収含めて全部が終わった後に言っていたけど、
「大人になってもできる修学旅行で、文化祭なんだよ、それが楽しくて映画はやめられないんだよ」
っていうのが、よくわかった最終日でした。
いいよね、しかもやる気になれば、またそれを始められるっていうのがうらやましい。
映画の本編はもちろんだけど、撮影の現場も色んなドラマがあって、後ろから見てて面白かったよ笑。
本気で何かを作るっていうことは、かならず火花が散るからね。
全部が終わった時の、みなさんの武装解除された雰囲気が、また初めましてな感じだったのも印象的でした。
たぶん、普段は全然ちがう雰囲気の人たちなんだろうと。
勝又さんがそうだったように。
と、とにかくガチンコな撮影現場を経て得られた素材は、現在また監督自らが編集作業中です。
ここからうちのメンバー、ユウイチと藤森がBGMも担当し、どんな素晴らしい作品へと完成するのか!!
「群青」から始まった、まるで思いつきの冗談のような話。
藍坊主と勝又さんとWIZY担当者さん、だれか一人でも受け流していたら、そのまま流れていってしまったこの企画。
それが消えずに点になって、線になって伸びて伸びてここまで来た「太陽の夜」完成前の今。
応援してくれてる皆さん、制作に関わってくれた全員のパッションが乗っかったこの作品。
俺もだけど、ほんと楽しみにしておいておくれ!
思いつきだけでここまで続いて来れるはずがないんだよ。きっと何かでっかい意味があるんだよ。
その”何か”に反応している皆の答えが「太陽の夜」に詰まってると思うんだよね。
こういう”流れ”っていうのは、信じていいと俺は思う。
そしてきっと藍坊主にとって、自分たちの音楽世界が更に広がって遠くに繋がっていくきっかけにまたなっていくんだと思っている。
独立して、もまれて、くったくたにならなかったら、できなかったこと。
こんなめちゃくちゃな企画は笑、バンドじゃできない。
今の藍坊主だからできるんだね。
まあ、面白いから。絶対面白くなる。
ひっかかってるやつは、ちゃんとのっかってくれよこの流れに。
あとで後悔するんじゃないよ。今は今しかないんだよ。
ということで、 WIZYとのこの企画も残すところあと一週間!
新曲含めて、最後の一日までよろしく頼むぜー!
こんな協力を呼びかけるのは、初めてだよ笑。しかも全然いやじゃねえ。
なんたって企画実行者が俺(hozzy)って公表されてるからな。
僕もマジなわけだ!責任者!
実行委員長の期間ものこりわずか。
よろしくお願いします!
YES.katsumatagumi/hozzy