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押入れ解凍。

作業用のデスクの奥、デスクトップモニターの裏、このスペースがもったいなくて機材を置けるような棚がずっと欲しかった。

測ってみたらスペースの奥行きが30cmあった。

もったいないよねえ、これ。

モニターの裏には何にもない。ケーブルが2本這っているだけ。

なのに、機材を置くスペースが足りなくなってる。

 

ということで今日は棚を作ろうと思った。ぴったりのやつ。

 

近所のホームセンターに木材を買いに行き、それに加えいつか使おうと思っていた押入れに突っ込んであった木の板を引っ張り出して来て、それぞれをニスで塗装。

乾かし中が今、であります。

 

一昨日はツイキャスありがとうございました!

 

冒頭からわけわからん話で始まりましたが笑、最近音楽制作でやってたことに似てるなこれ、と思ったので、書きたく。

 

市販で売ってる棚とか、俺の場合だと機材用のスタンドとか大抵サイズぴったりのやつってないですよね。

欲しいスペースにピタリとしたやつはない。

故に、「しょうがないか」というところで数センチの誤差は妥協せざるを得ない。

ということはつまり、ギリギリのサイズよりも無駄に「大きく、もしくは小さく」しなきゃならない。

家具とか、スペースを活用するアイテムは、どっちかの許容範囲超えたら使いもんにならなくなるからね。

 

ここなんですよ、積み重なってくるとちぐはぐになってくるのは。

 

これが続くと、限られたそもそもの使用スペースが圧迫されてくる。

そうなると何かを捨てなきゃならない。

 

でもそれ、まだ捨てない方がいいんじゃない、、?

 

ってやつあるじゃないですか。

 

ずっと、ずっと何年も捨てられなくて、押入れにずっと残ってる「いつか使うかも」ってやつ。

 

年末の大掃除を繰り返ししているにもかかわらず、「これ必要だな」って毎年毎年残り続けるやつ!!

 

俺は押入れ開けると、それがいっぱいあるんだけど笑。

 

それが今回作っていった「燃えない化石」のイメージに近いかもです。

って書くと、「どうしようもない曲たち」なのか、、?ってなるかもですが、そんなことはないです笑。

やっぱり再度引っ張り出して眺めてみたら、いい形してましたよ笑。

 

音楽活動を過ごしてきた、積み重ねてきた、僕らの、藍坊主の押入れに溜まり続けてきた、これ必要だなって「大事にしてきたもの」「捨てられないもの」

 

燃えるゴミに出そうとしても、出せないやつ笑。

どうしようもないやつかもしれないけど、思い出詰まっちゃって手放せないやつ。

で多分、燃えるゴミに出しても、残っちゃって決して消せそうにないやつ。

音楽、言葉、フレーズ。とか。

 

前作「木造りの瞬間」は燃えそうな、崩れそうな優しさや、情景を見たときのふとした「瞬間の記憶」みたいなものに焦点が当たっているような作品になってたかなと思っているんですが、「燃えない化石」はずっと藍坊主の中に残り続けてきたもの、例えば、言い方変えると、藍坊主をもし燃やしたら笑、燃えかすの中にこんな曲たちが残るんじゃないかなというやつらが収録されるのかなと。

なので「木造の瞬間」よりも更に「藍坊主っぽく」なっていると僕は思ってます。

 

今ままで藍坊主はいろんな曲を作ってきたから、例えば俺たちが燃えかすになったとしたら、そこに残っていて欲しい感覚って、これ読んでくれてる人たち”それぞれで違う”と思うんですが、おそらく「燃えない化石」聴いてもらったら、それでも、今こうやって書いてることがなんかわかってもらえるんじゃないかと思うんだ。

 

で、冒頭の自作の棚の話に戻ってくるんだけど。

 

そもそもちゃんとスペースにぴったりな収納アイテムがあれば、ものを極力捨てなくてすむ(それでも限界はあるけど!)

押入れがすぐにパンパンになることもなく、いびつなスペースが生まれることもない。

これは理想論だけど、音楽も、こういう風にもっとできるんじゃないかなって思って、今作に取り組んでるところもあるなあ、と。

すごく大変です。

何かを捨てて(積み重ねたものたちを放棄して)、何かを得る(新たなアイディアや指針を得る)んじゃなくて。

蓄積してきた経験や、作品をもう一回再編成というか、あるべきところに置き直して理解し直す(そこから新しい音楽を作る、っていうとすごく観念的で伝えづらい部分なんですが、、、、)

そして、それを否定せずに前進する材料にできたら、、、。

 

、、、ここまでの文章辿ると、なんか、常に頭使ってる人みたいなコラムになってたらアレだけど、実際俺、何も考えてません笑。

ただ今回振り返って、何でこんな作品ができた(まだ音源完成はしてないけど、収録する曲は完成してる状況です、レコーディングはこれから)のかなって考えてみたら、こういうことなのかなって、今日木材にニスを塗ってて思ったのだよ。

 

がむしゃらに突き進みすぎてきすぎて、藍坊主を俯瞰する暇もなく気づけばデビュー15周年ツアーとかまでやってたから笑、俺的に藍坊主をもういっかいちゃんと眺めてみたいと思ったのもあり、ここ最近のコラムにもそんなこと書いてましたが、ただ制作に没頭するだけじゃなくて、ちょっと藍坊主から距離をとりつつ、曲を作ってみたりもしてきました(とはいえ、俺も藍坊主の中にがっちりと組み込まれている人間なので、客観的になれているのかというと、絶対なれてはいないと思うけど笑)

こういった感度も今回「燃えない化石」に反映されているんじゃないかなと思います。

 

だから、作品の元ネタになっているのは藍坊主の押入れの中に残り続けてきた「捨てられないもの」なんだけど、それを曲として作り上げていく心としては「スペースを再構築して、ずっとそれらを捨てなくてもいいようにする」って感じかな。

わかりづらいですね。

でもこんな感じです今回の「燃えない化石」for me.

 

そして、応援してくれている皆さんの言葉に一番感化されて、それが原動力になって作ってきた曲たちでもありました。

それがなかったら、100%こうはならなかっただろう、と思います。

むしろ完成できたかどうか、、、、。

藍坊主を、俺を、この作品までまた導いてくれてありがとうございます(マジ)!!

まだ音源自体は完成してないし(ちょっとNewsの情報とちぐはぐですが笑)、今日もREC前の最終リハをやる段階だけど、メンバー、スタッフチーム力を合わせて(力を借りながら)間違いなく良き作品にしますので、ほんと聴いてほしいし、なんか伝えることができるんじゃないかなと信じてます笑。

 

先日のツイキャスで時間が足りなくて話せなかったことなど、他にもあるので、また日にち分けて書かせてもらいます!

映画「私たちは、」のことも書こうと思っていたけど、今日は無理でした笑。

ミニアルバムのことで精一杯だった。

 

次回なるべく早く書きますので、また読んでくださいませ!

 

YES.space not dead/hozzy

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