渡辺拓郎

35歳

35歳…

おかげさまでドラムにまみれて生きてます。

今年はドラムレッスンを公式に始めることができました。
目の前で誰かの進歩に関われる喜び…素敵です。

ドラムって楽器…よくわからないことだらけだと思いますが
音楽の三大要素を担う楽器であり、
ライブやレコーディングで一番最初に調整する始まりの楽器です。
よくわからない楽器なのにとても重要な役目を持っていて、
みんな感覚的にそれが大事だと意識出来ない部分で知っている。

知らないことを知るではなく、
わからないことをわかるようにする。
ドラムを通して色んな出会い、学びがある。
その中で少しずつ形成される誰にも理解されないし、してもらいたいとも思わない
見えないし形もない大事な「モノ」
これを持ち続けていられる間はきっと大丈夫。

そういう内側に響き続ける正体不明の何かと対話し続ける旅。
どこまで行けるかなぁ…。
目で見えないけど心で見える場所ってのはどうやって行ったらいいのかねぇ…。

宗教じみた話しになるかもしれないけど(笑)
試練というものが何かの意志によって自分の前に置かれているのだとしたら、
自分の中でずっと昔から鳴っているモノが何かの意志によって置かれたモノだとしたら、
終着点にいるのは何なのだろう。

音というのは過去と未来から来ると思っています。
自分の中で鳴った何かの音…フレーズ。
それをそのままに鳴らす技術や方法がその時の自分には無い。
その音を鳴らすために色んな練習や研究をしてようやく鳴らせるようになる。
発想自体は自分の過去に影響を受けたモノが原材料だとは思うけど、
それをアウトプットできるようになるのは未来の自分だ。
その誤差を埋め続けて行けば自分の過去と未来がいつかつながる。
その時にその何かの意志に会えることを願って日々、棒を振り回してます。

そうしてできた演奏があなたの人生に少しでも彩りを添えられるよう願いつつ。

なーんてことを考えながら35歳。

群青を映画化するという…本当にそんなことできるの?
と最初は思っていた企画が多くの方の力をお借りして実現に向かっています。
ありがとうございます。

あの曲の歌詞なのか音なのか両方なのかわかりませんが、
あなたというフィルターを通して浮かんだ物はどんなイメージだったのでしょう?

自分はことあるごとに周りの人達とは違う青春時代を過ごしたなと…
というか青春時代ってそもそも何よ?
みたいなことを感じることが度々ありますが(汗)
あの頃に抱えていた焦燥感、何かに没頭していたこと、
目の前に見える世界にしか全てはなくて、その周りにあるはずの見えない世界に思いを馳せて生きていた時間…
そんなモノを感じていました。
勝又監督のフィルターを通したストーリーは自分の見て来た世界とは全然違うけど、
なんとなく感じていたモノの方向は似ているような気はしています。

映画だけに限らずHARRYさんのサポートでもその感覚があったり、
今このタイミングで「あの頃の感じ」が呼び起こされるような体験をしているのはやはり何か意味があるのだろうか。
もう何度目か分からないけどこの感覚を通り過ぎるといつも何かを手にした実感があった。

というわけで色々大変なことが目の前には並んでいるんだけど
…スケジュール的なことからくる体力的な心配とか(笑)
まだまだ成長できるチャンスが35歳の始まりにたくさん並んでいると思って頑張りますのでひとつよろしくお願いします。

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コメント

    • Unknown
    • 2017年 10月 05日

    誕生日おめでとうございます
    終着点が見えてない=可能性に溢れていると僕は思っています。

    拓郎さんのドラム人生は、これからも発見と喜びに満ちているはず。
    それだけの努力を積み重ねているのだから。

    人生を賭けて夢中になれるものがあるって、最強のことではないかと思います。

    群青を聴いていると、酒匂川の橋から見える景色が、大切な人と共にした時を思い出させます。

    音楽って、過去の郷愁から生み出されるものだと僕は勝手に考えています。

    これからも藍坊主に期待してます。

    拓郎さん、35歳おめでとう!

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